今年2009年もいよいよ大詰めである。今年最大の話題は何と言っても現民主-社民-国民新政権の誕生即ち政権交代であろう。北朝鮮の弾道ミサイル発射実験もデノミもこの「政権交代」の影響力と被害の前には全く顔色無しと言うところである。
その被害はまだ始まったばかりであり、かつそれは「国民の選択」の結果民主主義国家が「受容すべき危険」であると言えないことはない。その「受容すべき危険」の一つが、私の居っている普天間基地移設問題を巡る日米同盟の危機である。
尤も、日米同盟は民主党のマニュフェストでも重要視されていたはずなのである。が、なにしろ民主-社民-国民の連立3党は共通公約に安全保障を盛り込まずに選挙に望むという暴挙に出、国民は民主党を圧勝させることでその共通公約を間接的にせよ「支持」してしまったのだから、今小沢一郎率いる民主党が日米同盟弱体への道を着々と進んでも、それは民主主義国家として当然の帰結である。何しろ現政権は安全保障作を共通公約に盛り込んでいないのだし、社民党が実質の日米安保破棄を狙って居ることは、そのマニュフェストからして明らかなのだから。
さて、上記の通り前回記事「「話せば判る」は話による」以降の経緯を纏めて突っ込みを適当に入れたら5000字を越えてしまうほど、普天間基地移設問題は動きがある・・・訳ではない。
週刊朝日の希望的観測記事にも拘わらず、米側の姿勢は「現行日米合意の履行=普天間基地の辺野古移転」を崩して居らず、これに対する日本側は、鳩山首相の「私が決める」も何処へやら、連立3党で普天間基地の移設先、正確に言えば「普天間基地移設先の日本側代替案を決める」と決めただけ。グアムが無理か有力候補かすら意見の分かれる始末では「来年5月まで最大限度力」したところで、まともに代替案が合意できるかどうかさえ疑われる。
疑われるのだが・・・上記(58)に示した12/28の鳩山首相発言は、そんな疑問を粉砕しようと言うモノらしい。
その発言を再録すると以下の通り。
1>「当然、米国の意向を無視した与党合意はありえない。
2> 日米同盟、安全保障にとって、最も望ましい解決策を何としても見いだしていく」
3>「日米の中でも、5月という目標設定設定の下で、最終的な結論を出す」
4>「普天間問題では、私は常に一貫した発言を続けている。
5> それを皆さん(マスコミ)が一部分だけとらえて(いる)。
6> 全体を聞いてもらえば何も揺れていない」
その被害はまだ始まったばかりであり、かつそれは「国民の選択」の結果民主主義国家が「受容すべき危険」であると言えないことはない。その「受容すべき危険」の一つが、私の居っている普天間基地移設問題を巡る日米同盟の危機である。
尤も、日米同盟は民主党のマニュフェストでも重要視されていたはずなのである。が、なにしろ民主-社民-国民の連立3党は共通公約に安全保障を盛り込まずに選挙に望むという暴挙に出、国民は民主党を圧勝させることでその共通公約を間接的にせよ「支持」してしまったのだから、今小沢一郎率いる民主党が日米同盟弱体への道を着々と進んでも、それは民主主義国家として当然の帰結である。何しろ現政権は安全保障作を共通公約に盛り込んでいないのだし、社民党が実質の日米安保破棄を狙って居ることは、そのマニュフェストからして明らかなのだから。
さて、上記の通り前回記事「「話せば判る」は話による」以降の経緯を纏めて突っ込みを適当に入れたら5000字を越えてしまうほど、普天間基地移設問題は動きがある・・・訳ではない。
週刊朝日の希望的観測記事にも拘わらず、米側の姿勢は「現行日米合意の履行=普天間基地の辺野古移転」を崩して居らず、これに対する日本側は、鳩山首相の「私が決める」も何処へやら、連立3党で普天間基地の移設先、正確に言えば「普天間基地移設先の日本側代替案を決める」と決めただけ。グアムが無理か有力候補かすら意見の分かれる始末では「来年5月まで最大限度力」したところで、まともに代替案が合意できるかどうかさえ疑われる。
疑われるのだが・・・上記(58)に示した12/28の鳩山首相発言は、そんな疑問を粉砕しようと言うモノらしい。
その発言を再録すると以下の通り。
1>「当然、米国の意向を無視した与党合意はありえない。
2> 日米同盟、安全保障にとって、最も望ましい解決策を何としても見いだしていく」
3>「日米の中でも、5月という目標設定設定の下で、最終的な結論を出す」
4>「普天間問題では、私は常に一貫した発言を続けている。
5> それを皆さん(マスコミ)が一部分だけとらえて(いる)。
6> 全体を聞いてもらえば何も揺れていない」
1>ののっけからしてい大した自信である。何しろ「米国の意向」は「現行日米合意の履行」であってそれこそ「何も揺れていない。」のであるし、その意向は少なくとも第2回日米首脳会談直後に鳩山首相が「オバマ大統領の認識」として認めたところだ。それを「無視した与党合意はあり得ない」と言うことは、日米現行合意に真っ向から対立する「県外・国外移設」を主張する社民党及びこれに上記(57)で賛意を示した民主党の黒幕・独裁者小沢一郎と、米国との間の対立を見事埋めてみせると言うのである。
大した自信だ。
とても信じられないほどの。
2>では「日米同盟、安全保障にとって、最も望ましい解決策」を唱っているが、これまた全く信じられない。何しろその「解決」は連立3党の合意が必要になっており、その3党の一つは日米安保の弱体化をマニュフェストに唱っている社民党だ。社民党がそのマニュフェストに目をつぶらない限り、少なくとも日米同盟・安全保障にとって最善の策など取られようはずがない。
更に言えば、鳩山首相の実績は、社民党をしてその「マニュフェストに目を瞑らせる」にはほど遠い。と言うよりむしろその対局にある。
さらに3>では実に驚くべき事に、5月という目標で「日米の中でも」「最終的な結論を出す」と言明している。
鳩山首相の日本語能力は私の理解力を遙かに越えることがしばしばあるし、この言明を明日まで覚えているかどうかも定かではないので全く当てにならないが、私の理解するところでは、この3>は、「現行日米合意に代わり新たな日米合意を来年5月までに取り付ける。」と言っている。
現行日米合意が合意までに10年かかり、現時点で普天間基地移設先代替候案一つまともにまとまっていない状況かつその代替案を出すのでさえ連立3党の合意が必要であると言う状況で、だ。
「恐るべき自信」と言うべきだろう。
何の根拠もない。
4>~6>に至って一体どう評したらよいのだろう。
なにしろ4>では鳩山首相は普天間基地問題について「常に一貫した発言を続けている。」と明言している。
5>で「にもかかわらず一部分だけ捉えて(報じるからぶれて居る揺れて居るかの如く思われている)」と、「マスコミの報じ方が悪い。」と噛みついている。
6>は更に駄目押しで、「一部だけ報じず、全部報じてくれれば、揺れていないことが判る。」といっている。
何のことはない、アメリカの鳩山不信も「マスコミの性だ」と責任転嫁しているだけのようでもある。が、そのマスコミの報道を元に「変心変身また変針」だの「更に変針」だのと記事にしている当ブログとしても、一寸他人事では済まされない。我が弱小ブログは「マスコミ」と言うにはほど遠いが、言説の品位品質は「その辺のマスコミごときと一緒にされてたまるか」という自負はあるし、第一鳩山首相を「無方針無定見のコンニャク男」呼ばわりして居る以上、かような言明は当ブログ及び私に対する挑戦状に等しい。
良かろう、日本国首相ならば、相手にとって不足無しだ。
まず第1に、鳩山首相は普天間問題について「常に一貫した発言を続けている。」のならば、2回の日米首脳会談を経て出された合意が「早期解決」と「日米共同作業部会設置」の設置のみに終わり、そのいずれもが現時点で反古同然になっているのは何故かお聞きしたい。「マスコミの部分報道で日米間に不信が生じている。」からか?
第2に、オバマ大統領はマスコミを通じず、鳩山首相の「常に一貫した発言」を聞いたはずだが、その大統領が2回の日米首脳会談を経てなお「現行日米合意の履行」を前提として上記の通り「早期解決」と「日米共同作業部会設置」したのは何故か。
鳩山首相の「常に一貫した発言」が「現行日米合意の履行」でない限り、オバマ大統領のこの合意は説明が付かないと愚考するが、如何か。
第3にその同意はオバマ大統領ばかりではない、鳩山首相も同意したのである。オバマ大統領とは違って「現行日米合意の履行を前提とせず」、なおかつ現行日米合意に対する代替案さえなく、いつまでかかってその代替案が決まるかもその時点では判らない(なにしろ「連立3党で決めよう」とさえこの時点では決まっていない)まま、普天間問題の「早期解決」に同意できたのは何故か。
その時点で「早期」とはどの程度を考えていたのか。
来年5月を当初から考えていたのならば、代替案一つ無い日米首脳会談直後に日米作業部会を発足させたのは何故か。そもそも、代替案一つ無い状態で、「日米作業部会」に一体何を期待したのか?
全世界はこれを知らんと欲す。
2>では「日米同盟、安全保障にとって、最も望ましい解決策」を唱っているが、これまた全く信じられない。何しろその「解決」は連立3党の合意が必要になっており、その3党の一つは日米安保の弱体化をマニュフェストに唱っている社民党だ。社民党がそのマニュフェストに目をつぶらない限り、少なくとも日米同盟・安全保障にとって最善の策など取られようはずがない。
更に言えば、鳩山首相の実績は、社民党をしてその「マニュフェストに目を瞑らせる」にはほど遠い。と言うよりむしろその対局にある。
さらに3>では実に驚くべき事に、5月という目標で「日米の中でも」「最終的な結論を出す」と言明している。
鳩山首相の日本語能力は私の理解力を遙かに越えることがしばしばあるし、この言明を明日まで覚えているかどうかも定かではないので全く当てにならないが、私の理解するところでは、この3>は、「現行日米合意に代わり新たな日米合意を来年5月までに取り付ける。」と言っている。
現行日米合意が合意までに10年かかり、現時点で普天間基地移設先代替候案一つまともにまとまっていない状況かつその代替案を出すのでさえ連立3党の合意が必要であると言う状況で、だ。
「恐るべき自信」と言うべきだろう。
何の根拠もない。
4>~6>に至って一体どう評したらよいのだろう。
なにしろ4>では鳩山首相は普天間基地問題について「常に一貫した発言を続けている。」と明言している。
5>で「にもかかわらず一部分だけ捉えて(報じるからぶれて居る揺れて居るかの如く思われている)」と、「マスコミの報じ方が悪い。」と噛みついている。
6>は更に駄目押しで、「一部だけ報じず、全部報じてくれれば、揺れていないことが判る。」といっている。
何のことはない、アメリカの鳩山不信も「マスコミの性だ」と責任転嫁しているだけのようでもある。が、そのマスコミの報道を元に「変心変身また変針」だの「更に変針」だのと記事にしている当ブログとしても、一寸他人事では済まされない。我が弱小ブログは「マスコミ」と言うにはほど遠いが、言説の品位品質は「その辺のマスコミごときと一緒にされてたまるか」という自負はあるし、第一鳩山首相を「無方針無定見のコンニャク男」呼ばわりして居る以上、かような言明は当ブログ及び私に対する挑戦状に等しい。
良かろう、日本国首相ならば、相手にとって不足無しだ。
まず第1に、鳩山首相は普天間問題について「常に一貫した発言を続けている。」のならば、2回の日米首脳会談を経て出された合意が「早期解決」と「日米共同作業部会設置」の設置のみに終わり、そのいずれもが現時点で反古同然になっているのは何故かお聞きしたい。「マスコミの部分報道で日米間に不信が生じている。」からか?
第2に、オバマ大統領はマスコミを通じず、鳩山首相の「常に一貫した発言」を聞いたはずだが、その大統領が2回の日米首脳会談を経てなお「現行日米合意の履行」を前提として上記の通り「早期解決」と「日米共同作業部会設置」したのは何故か。
鳩山首相の「常に一貫した発言」が「現行日米合意の履行」でない限り、オバマ大統領のこの合意は説明が付かないと愚考するが、如何か。
第3にその同意はオバマ大統領ばかりではない、鳩山首相も同意したのである。オバマ大統領とは違って「現行日米合意の履行を前提とせず」、なおかつ現行日米合意に対する代替案さえなく、いつまでかかってその代替案が決まるかもその時点では判らない(なにしろ「連立3党で決めよう」とさえこの時点では決まっていない)まま、普天間問題の「早期解決」に同意できたのは何故か。
その時点で「早期」とはどの程度を考えていたのか。
来年5月を当初から考えていたのならば、代替案一つ無い日米首脳会談直後に日米作業部会を発足させたのは何故か。そもそも、代替案一つ無い状態で、「日米作業部会」に一体何を期待したのか?
全世界はこれを知らんと欲す。