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報じられているのは、イランによるイラクの油井占領。イランはこの油井が「イラン領内になる」と主張しているが、同報道の中で米軍は同油井がイラクのものであることで両政府は合意済みだったと主張しているし、イラン-イラクの領土紛争地域には他に5つの油井があると言うから、手っ取り早く現在稼働中のイラクの油井をイランが奪ったと言うことだろう。いくら「イランの領土」だからって、その上に乗っている石油採掘設備まで奪って良い法はない。
報じられているのは、イランによるイラクの油井占領。イランはこの油井が「イラン領内になる」と主張しているが、同報道の中で米軍は同油井がイラクのものであることで両政府は合意済みだったと主張しているし、イラン-イラクの領土紛争地域には他に5つの油井があると言うから、手っ取り早く現在稼働中のイラクの油井をイランが奪ったと言うことだろう。いくら「イランの領土」だからって、その上に乗っている石油採掘設備まで奪って良い法はない。
イラン、イラクと言えばフセイン政権華やかなりし頃(というよりホメイニ政権華やかなりし頃か)に長期にわたるイランーイラク戦争何てモノをやっているし、油田地帯を抱える国境を挟んで宗教的にも相容れがたい国同士となれば、紛争は絶えないのも道理だ。
これが日本なら「話し合いで平和的解決を!」とか何とかなるのだろうが、少なくともイランはそうは考えなかったようだし、かつてのイラクもそうだ。
これが日本なら「話し合いで平和的解決を!」とか何とかなるのだろうが、少なくともイランはそうは考えなかったようだし、かつてのイラクもそうだ。
それは兎も角、
状況はかつてのイランによるクゥエート占領と類似していることは確かだろう。今度はイラクが侵略されているわけだが、イランによって油田が占領され、尚かつイランには立派な大量破壊兵器=核兵器開発疑惑がある。疑惑どころか「大量破壊兵器」に範囲を広げれば、イランは先日、中距離弾道ミサイルの試験発射に成功している。北朝鮮と違って「人工衛星打ち上げ」とすら言っていない。
状況はかつてのイランによるクゥエート占領と類似していることは確かだろう。今度はイラクが侵略されているわけだが、イランによって油田が占領され、尚かつイランには立派な大量破壊兵器=核兵器開発疑惑がある。疑惑どころか「大量破壊兵器」に範囲を広げれば、イランは先日、中距離弾道ミサイルの試験発射に成功している。北朝鮮と違って「人工衛星打ち上げ」とすら言っていない。
イランが中距離弾道ミサイルを試射、イスラエルや欧州一部が圏内に http://www.afpbb.com/article/politics/2675598/5050996
状況はイラクのクゥエート侵攻と類似しているが、そうすると再びアメリカを中心とした多国籍軍が編成され、占領された油井なり、或いはイラン本土なりを「解放」する事になるだろうか。「歴史は繰り返す」だろうか。
私の予測では、今回はそうはならないだろう。
何も「話し合いによって平和的に解決するに違いない。解決せよ」というのではない。
何も「話し合いによって平和的に解決するに違いない。解決せよ」というのではない。
第1に、今回の占領でイラクが無くなってしまったわけではなく、「イランとイラクの国境問題」として問題を矮小化しうる事。開戦とも鳴れば相応のリスクを負わねばならないから、問題を矮小化して「見て見ぬ振り」というのは魅力的な選択肢だろう。
第2に、現在のイランはかつてのイラクよりも核兵器保有国に近づいているから、迂闊には手を出せない。手を出すならば「占領された油井だけ解放して終わり」とはならず、イラン本土まで侵攻して首都占領、政権奪取まで徹底しないと後で厄介なことになる。これ即ち一種の「核兵器の威力」であり、米国がそうやたらに北朝鮮を武力攻撃できない所以でもある。(それを言うなら、我が国が武力攻撃に踏み切れない所以でもあるのだが。)
一方で、第2の「理由」は逆に今回こそ開戦する理由となりうる。即ち、今ならばまだイランは核兵器保有国ではなく、中距離弾道弾も試験段階で届くの「欧州の一部」まで。今の内にイランと言う脅威を取り除くというのも一つの選択肢である。当たり前だが米国には憲法9条なんて無いから、憲法上の制限もない。
もしも鳩山首相が合衆国大統領だったら(当人はそのつもりである可能性はあるが)「友愛」掲げて「話し合う」ばかりで武力攻撃の「ぶ」の字も出て来まい。
だが、オバマ大統領は違う。
先日のノーベル平和賞授賞式でも、「核兵器のない世界」を目指しつつ「正しい戦争を遂行することはある」と言い切っている。
「核兵器のない世界を目指す」手段として「核兵器を保とうとする国を叩きつぶす」と言う選択肢はあり得るとの主張と解釈する。今は、イランがそうかも知れない。
先日のノーベル平和賞授賞式でも、「核兵器のない世界」を目指しつつ「正しい戦争を遂行することはある」と言い切っている。
「核兵器のない世界を目指す」手段として「核兵器を保とうとする国を叩きつぶす」と言う選択肢はあり得るとの主張と解釈する。今は、イランがそうかも知れない。
さて、世に数多居る「核兵器廃絶論者」たちなら、一体イランをどうするのかね?「話し合いで解決」か?