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報じられているのはCOP15を前にして、温室効果ガス=二酸化炭素排出量に関する各国の対応。数値目標を掲げたり掲げなかったり、その数値目標にしても比較年をズラシたり、比率で無く量で言ったり、「GDP当たり」と言う凄い条件をつけたりと、各国の思惑入り乱れて比較しづらくなっているのだが、幾つか仮定をおくことで公平に比較しようと試みたのが添付ファイルだ。
比較は京都議定書の基準となった2020年時点の二酸化炭素排出量の対1990年の削減比率で比べる事にした。が、上記の通りいくつもの仮定が必要である。
主な仮定は以下の通り。詳細は一覧表の方には記すようにした。
報じられているのはCOP15を前にして、温室効果ガス=二酸化炭素排出量に関する各国の対応。数値目標を掲げたり掲げなかったり、その数値目標にしても比較年をズラシたり、比率で無く量で言ったり、「GDP当たり」と言う凄い条件をつけたりと、各国の思惑入り乱れて比較しづらくなっているのだが、幾つか仮定をおくことで公平に比較しようと試みたのが添付ファイルだ。
比較は京都議定書の基準となった2020年時点の二酸化炭素排出量の対1990年の削減比率で比べる事にした。が、上記の通りいくつもの仮定が必要である。
主な仮定は以下の通り。詳細は一覧表の方には記すようにした。
(1) 「GDP当たり二酸化炭素排出量」を数値目標として掲げる中国の二酸化炭素排出量(総量)は、1990年から一貫して毎年8%増えているものとした。これは、「何もしなければGDPにほぼ比例して二酸化炭素は排出される」と言う主張が中国にはあるものと解釈したためである。無論この排出量に対し掲げる数値目標が達成できたとしての2020年時点対1990年二酸化炭素排出量削減比率を計算した。
(2) 「なにもしなければ・・・」とか「予想される排出量に対し・・・」とか言う国が幾つかあるので、それらの国は「何もしなければ」1990年以降毎年前年比1%ずつ二酸化炭素排出量が増えていくものとして計算した。
これは、2007年までの17年間で日本の二酸化炭素排出量が焼く14%増えた事から類推した、大まかな目安である。各国の経済発展振りによっても相当異なるだろうが、一方で今までの削減努力も効くだろうから、「当たらずと言えども遠からず」だろうと思っている。この「何もしなければ」二酸化炭素排出量@2020年に対し掲げる数値目標を達成したならば、と言うのが表に記載した数値である。
これは、2007年までの17年間で日本の二酸化炭素排出量が焼く14%増えた事から類推した、大まかな目安である。各国の経済発展振りによっても相当異なるだろうが、一方で今までの削減努力も効くだろうから、「当たらずと言えども遠からず」だろうと思っている。この「何もしなければ」二酸化炭素排出量@2020年に対し掲げる数値目標を達成したならば、と言うのが表に記載した数値である。
(3) 幅のある数値目標を掲げている場合は、削減量の少ない方を採用した。
結果は御覧の通り。
グラフを二種類載せたのは、中国の棒グラフが突出してしまうからである。実にマイナス500%を超えている。削減どころか非常な増加である。
つまり中国は、その掲げる数値目標を達成したとしても、1990年の6倍以上の二酸化炭素を放出する予定なのである。二酸化炭素排出量世界一の中国のかような態度は、正しく由々しき事態であろう。
この中国の前では、対1990年比で4%の削減しか目標にしない二酸化炭素排出量第2位のアメリカも、同じ北米で歩調を合わせたのか3%しか目標にしないカナダも霞んでしまう。
霞んでしまうどころか、報じられている中国以外の14カ国が全て対1990年比35%と言う高い目標を掲げたとしても中国のマイナス500%以上の前には吹き飛んでしまう。
グラフを二種類載せたのは、中国の棒グラフが突出してしまうからである。実にマイナス500%を超えている。削減どころか非常な増加である。
つまり中国は、その掲げる数値目標を達成したとしても、1990年の6倍以上の二酸化炭素を放出する予定なのである。二酸化炭素排出量世界一の中国のかような態度は、正しく由々しき事態であろう。
この中国の前では、対1990年比で4%の削減しか目標にしない二酸化炭素排出量第2位のアメリカも、同じ北米で歩調を合わせたのか3%しか目標にしないカナダも霞んでしまう。
霞んでしまうどころか、報じられている中国以外の14カ国が全て対1990年比35%と言う高い目標を掲げたとしても中国のマイナス500%以上の前には吹き飛んでしまう。
14カ国 × 35% = 490% < 500%以上
無論上記の計算に於ける「490%」は、中国以外の14カ国が中国と同じ量の二酸化炭素を1990年時点で排出していたとしての数字だ。実際には中国は世界一の二酸化炭素排出国なのだから、上記の「14カ国の35%の合計」は「中国の490%」よりも遥かに小さく、吹き飛んでしまうどころではない。
言い換えれば、全世界の二酸化炭素排出量を本気で削減する心算ならば、中国に今掲げているような大甘の「数値目標」なぞ許容してはならないのである。
中国の掲げる「GDPあたり」の一言が如何に効いているか。
グラフにすると、実に良く分かる。
無論上記の計算に於ける「490%」は、中国以外の14カ国が中国と同じ量の二酸化炭素を1990年時点で排出していたとしての数字だ。実際には中国は世界一の二酸化炭素排出国なのだから、上記の「14カ国の35%の合計」は「中国の490%」よりも遥かに小さく、吹き飛んでしまうどころではない。
言い換えれば、全世界の二酸化炭素排出量を本気で削減する心算ならば、中国に今掲げているような大甘の「数値目標」なぞ許容してはならないのである。
中国の掲げる「GDPあたり」の一言が如何に効いているか。
グラフにすると、実に良く分かる。