1-5 補足
今回の各章の章題は「心に残る名科白」から取った。と言っても出典はマイナーなものばかりだから、どこから出てきたかぐらいは補足説明しておこう。
1.1「彼らを責めてはいけない。彼らには、わからないのだ。」リチャード・ヴァレリー艦長
アリステア・マクリーン作「女王陛下のユリシーズ号」"H.M.S Ulysses"より
アリステア・マクリーンの処女作にして最高傑作である(※1)海洋冒険小説。
第2次大戦下、ソ連を援助するムルマンスク輸送船団護衛の任に当たる英国軽巡洋艦ユリシーズ号は、余りに苛酷な任務環境に反乱騒ぎを起こし、それが鎮圧された直後から話は始まる。汚名挽回のため、ユリシーズ号は再び極北の海に赴く。
1.2「戦いは未だ始っていない。」ジョン・ポール・ジョーンズ
これだけは小説や漫画ではなく、史実の名台詞だ。ジョン・ポール・ジョーンズはアメリカが未だイギリスの植民地だった頃から独立戦争にかけての英雄で、優秀な船長。当時圧倒的な世界一であった英国海軍の降伏勧告に対し投げ返したのがこの科白だ。
1.3 「教育してやれ。」エルンスト・バウアー大尉
小林源文作「黒騎士物語」より
第2次大戦後半の東部戦線(独ソ戦)。コードネーム「黒騎士」である隻眼のドイツ軍戦車中隊長バウアー大尉とその部下たち「第8中隊」の激闘を描く劇画。横文字で書かれる擬音が鮮烈だった。
GeBoBoBoBoBoBo(機関銃の発射音)
1.4 「我々は歩き続ける。だが、永遠に歩き続ける心算はない。」ジャンシ
アリステア・マクリーン作「最後の国境線」"The Last Fronteer"より
アリステア・マクリーン作の冒険小説。多くの小説が映画化されたことで知られるマクリーンだが、本作も映画化されている。TV版で一度見た記憶があるが・・・原作(小説)の方がよっぽど良いので、「映画しか見ていない(※2)」人にも一読をお勧めする。
冷戦時代、東側に拉致された数学者を救出すべくハンガリーに潜入した英国情報部のマイケル・レナルズ大尉は、伝説的な反共指導者”ジャンシ"と共に、秘密警察AVOが支配するハンガリーで、救出作戦を開始する。
今回の各章の章題は「心に残る名科白」から取った。と言っても出典はマイナーなものばかりだから、どこから出てきたかぐらいは補足説明しておこう。
1.1「彼らを責めてはいけない。彼らには、わからないのだ。」リチャード・ヴァレリー艦長
アリステア・マクリーン作「女王陛下のユリシーズ号」"H.M.S Ulysses"より
アリステア・マクリーンの処女作にして最高傑作である(※1)海洋冒険小説。
第2次大戦下、ソ連を援助するムルマンスク輸送船団護衛の任に当たる英国軽巡洋艦ユリシーズ号は、余りに苛酷な任務環境に反乱騒ぎを起こし、それが鎮圧された直後から話は始まる。汚名挽回のため、ユリシーズ号は再び極北の海に赴く。
1.2「戦いは未だ始っていない。」ジョン・ポール・ジョーンズ
これだけは小説や漫画ではなく、史実の名台詞だ。ジョン・ポール・ジョーンズはアメリカが未だイギリスの植民地だった頃から独立戦争にかけての英雄で、優秀な船長。当時圧倒的な世界一であった英国海軍の降伏勧告に対し投げ返したのがこの科白だ。
1.3 「教育してやれ。」エルンスト・バウアー大尉
小林源文作「黒騎士物語」より
第2次大戦後半の東部戦線(独ソ戦)。コードネーム「黒騎士」である隻眼のドイツ軍戦車中隊長バウアー大尉とその部下たち「第8中隊」の激闘を描く劇画。横文字で書かれる擬音が鮮烈だった。
GeBoBoBoBoBoBo(機関銃の発射音)
1.4 「我々は歩き続ける。だが、永遠に歩き続ける心算はない。」ジャンシ
アリステア・マクリーン作「最後の国境線」"The Last Fronteer"より
アリステア・マクリーン作の冒険小説。多くの小説が映画化されたことで知られるマクリーンだが、本作も映画化されている。TV版で一度見た記憶があるが・・・原作(小説)の方がよっぽど良いので、「映画しか見ていない(※2)」人にも一読をお勧めする。
冷戦時代、東側に拉致された数学者を救出すべくハンガリーに潜入した英国情報部のマイケル・レナルズ大尉は、伝説的な反共指導者”ジャンシ"と共に、秘密警察AVOが支配するハンガリーで、救出作戦を開始する。
「失望すれども、絶望せず」
これだけは私のオリジナルだ。尤も穿った見方をすれば「国王は、君臨すれども統治せず。」という英国立憲君主制の原理のパクリかもしれないが。
これだけは私のオリジナルだ。尤も穿った見方をすれば「国王は、君臨すれども統治せず。」という英国立憲君主制の原理のパクリかもしれないが。
<注釈>
(※1)つまり以降は落ちるばかりだから、余り誉め言葉じゃない。でも私にとっては一読必泣の大傑作。
(※2)そんな人が日本に何人いるかは知らないが。
(※1)つまり以降は落ちるばかりだから、余り誉め言葉じゃない。でも私にとっては一読必泣の大傑作。
(※2)そんな人が日本に何人いるかは知らないが。