報じられているのは、中国人民会方軍の基地が外国人記者に公開されたというもの。   にほんブログ村
 何でも「中国の軍備増強に対する諸外国の懸念を払しょくする広報戦略の一環」なのだそうだが、「兵士の接近戦の格闘技術や射撃技術、迫撃砲による訓練が披露された。」事によって、何がどうすると「諸外国の懸念を払拭」出来ると思ったのかは謎だ。
 「中国人民解放軍はちゃんと訓練をやっており、ゴロツキ武装集団ではありませんよ。」と言いたかったのか、「これだけの人数を喰わせて訓練しているのだから、国防費が嵩むのも当然でしょう。」と言いたかったのか。
 その割には徒手空拳の格闘訓練だったり、中国軍得意の「みんなでジャンプ」だったり、あまり金のかかる訓練じゃなさそうだ。
 所詮は官製お仕着せのプロパガンダでしかないのだろうが・・・
 
 それは兎も角。
 私が注目したいのは「空飛ぶ魔法のスコップ」ではなくてその軍用小銃だ。見るからにパレード用に磨き上げられたピカピカの突撃銃は、バナナ弾倉に銃身上部のチューブを有するその形状は、折り畳み式金属ストックを除けば明らかに「人類最多生産銃」カラシニコフ自動小銃の一族。

 機構的に簡素なカラシニコフ系自動小銃は、生産量産デットコピーにも向いていることは疑いない。コピー大国・海賊版天国の中国のことだから、「ちゃんと」ライセンス生産している可能性は微々たる物と思われる。ストックを金属製折り畳み式にしておけば、自動小銃としての本質には関係ないが、「オリジナル設計」と主張できるしね。
 
 因みに我らが陸上自衛隊が儀仗用に使う小銃(の一部)は米国製M1ガラントだったりする。第2次大戦に米軍が私用した古い銃で、TV映画「コンバット」でサンダース軍曹、ヘンリー少尉、カービー上等兵以外のその他大勢が担いでいる半自動小銃(突撃銃ではない。)だが、その木製銃床はピカピカに磨き上げられて新品のようである。
 
 さはさりながら・・・
 >外国人記者が中国の軍事施設への訪問を許可されるのは非常にまれ。
 
 こんな状態が続く限り、「中国の軍備増強に対する諸外国の懸念を払拭」されることはないだろう。
 
 都合の良いところだけ公開するばかりのプロパガンダも、用心しなければいけないけどね。