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米ミサイル計画棚上げ提言 「無意味」と米ロ専門家
【ワシントン20日共同】米国、ロシア両国の安全保障専門家12人が19日、イランの核やミサイル開発に関する報告書を発表、欧州に対するイランの脅威は「切迫していない」として、米国のミサイル防衛(MD)計画を「無意味」と結論付け、オバマ米政権に計画棚上げを提言した。(※1)
米ミサイル計画棚上げ提言 「無意味」と米ロ専門家
【ワシントン20日共同】米国、ロシア両国の安全保障専門家12人が19日、イランの核やミサイル開発に関する報告書を発表、欧州に対するイランの脅威は「切迫していない」として、米国のミサイル防衛(MD)計画を「無意味」と結論付け、オバマ米政権に計画棚上げを提言した。(※1)
ブッシュ前政権が推進したMDにはロシアが強く反発、両国の核軍縮交渉の障害にもなるとみられており、提言がオバマ政権の対応に影響を与える可能性がある。
報告書は欧米双方に拠点を置くシンクタンク「東西研究所」がまとめ、ジョーンズ米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)とロシアのラブロフ外相に報告された。
イランの核開発について報告書は、核兵器開発を政治決断すれば1-3年で「最も単純な核爆弾」を開発できるが、ミサイルに搭載可能な核弾頭とするにはさらに5年かかると予想した。
重量1000キロの核弾頭を搭載し、欧州南部に届く射程2000キロの弾道ミサイル開発にも6-8年を要すると指摘した。
(東西研究所:The Eastwest Institute, http://www.ewi.info/)
<注釈>
(※1)つまり、核実験を敢行し、日本に届く弾道ミサイルを既に配備している北朝鮮が存在する我が国にとってのミサイル防衛は有意義、と言うことだ。
(※1)つまり、核実験を敢行し、日本に届く弾道ミサイルを既に配備している北朝鮮が存在する我が国にとってのミサイル防衛は有意義、と言うことだ。
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些か旧聞に属するが、上記の通りミサイル防衛は不要だという報告が米政府に対し為されるそうだ。
この記事からすると、同報告書は二つのことを言っている。
① 「イランが核ミサイルを持つのにはまだ時間がかかるから、ミサイル防衛は無意味。」
些か旧聞に属するが、上記の通りミサイル防衛は不要だという報告が米政府に対し為されるそうだ。
この記事からすると、同報告書は二つのことを言っている。
① 「イランが核ミサイルを持つのにはまだ時間がかかるから、ミサイル防衛は無意味。」
② 「ロシアが反発して核軍縮が進まないから、ミサイル防衛は無意味。」
端的に言おう、サッパリ判らん。
①は、イランの核ミサイル開発がもっと進んでからミサイル防衛を始めても十分間に合うと言いたいのだろうが、本当だろうか?核ミサイルという既存技術と違って、ミサイル防衛は未だに未知の部分を多分に残している。開発を再開しても、全てが予定通りに進むとは限るまい。向こう10年以内にイランが核ミサイルを開発できると言うならば、今のミサイル防衛開発を進めておいて、ちょうど良いか、上手く行けばミサイル防衛の方が先手を取れる、ぐらいではないか。
先手を取ってはいかんと言う法は無い以上、ミサイル防衛開発は、継続が至当ではないのか?
②はもっと判らない。少なくともアメリカの安全保障という立場に立てば、必要なのはアメリカの安全であって、核軍縮ではない。断じてない。
それを言うならわが国にとっても似たようなもので、わが国の安全が第一で、核軍縮なんて2の次3の次4の次5の次だ。
であると言うのに、核軍縮の障害になるからミサイル防衛を止めよう?
米ロの核軍縮のためにミサイル防衛を止めるならば、利益を得るのはミサイル防衛を配備する気もなしに核軍拡を続ける(であろう)北朝鮮や中国であり、割を食うのはたとえ割高であろうともミサイル防衛を配備しようとしている我が国だ。
その場合、我が国の最も確実な道は、我が国の核開発或いは核配備(※1)、であろう。
本末転倒とはこの事だ。
アメリカにも、社民党ってあるんだね。さすがは、自由の国だ。
端的に言おう、サッパリ判らん。
①は、イランの核ミサイル開発がもっと進んでからミサイル防衛を始めても十分間に合うと言いたいのだろうが、本当だろうか?核ミサイルという既存技術と違って、ミサイル防衛は未だに未知の部分を多分に残している。開発を再開しても、全てが予定通りに進むとは限るまい。向こう10年以内にイランが核ミサイルを開発できると言うならば、今のミサイル防衛開発を進めておいて、ちょうど良いか、上手く行けばミサイル防衛の方が先手を取れる、ぐらいではないか。
先手を取ってはいかんと言う法は無い以上、ミサイル防衛開発は、継続が至当ではないのか?
②はもっと判らない。少なくともアメリカの安全保障という立場に立てば、必要なのはアメリカの安全であって、核軍縮ではない。断じてない。
それを言うならわが国にとっても似たようなもので、わが国の安全が第一で、核軍縮なんて2の次3の次4の次5の次だ。
であると言うのに、核軍縮の障害になるからミサイル防衛を止めよう?
米ロの核軍縮のためにミサイル防衛を止めるならば、利益を得るのはミサイル防衛を配備する気もなしに核軍拡を続ける(であろう)北朝鮮や中国であり、割を食うのはたとえ割高であろうともミサイル防衛を配備しようとしている我が国だ。
その場合、我が国の最も確実な道は、我が国の核開発或いは核配備(※1)、であろう。
本末転倒とはこの事だ。
アメリカにも、社民党ってあるんだね。さすがは、自由の国だ。
<注釈>
(※1)アメリカから核弾頭を借りると言う、イタリアやドイツが実践している方法がある。
(※1)アメリカから核弾頭を借りると言う、イタリアやドイツが実践している方法がある。