報じられているのは、オーストラリア軍の軍備拡張計画。先行して産経新聞などでhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090430-00000063-san-int 「7000頓級の戦艦などを8隻を2020年までに配備」と報じ、「戦艦」と言う表現に一部(私を含む)勢力の失笑を買っていた記事でしょう。
天下のAFPともなれば、そんな初歩的なミスは犯さず、戦艦の「せ」の字も出てこない。
閑話休題(それはさておき)
AFP報じる「20年間で700億ドル(約7兆円)以上の軍事費」が多いのか少ないのかは俄に断じかねるものがあるが、上記別報道にある「7000トン級の戦艦(戦闘艦、だろうな)8隻、1500トン級し哨戒艇(これもコルベット、らしい)、P-8ポセイドン少なくとも8機(少なすぎ!)、F-35 100機など」の導入は、20年の長期にわたるとは言え、一寸したものだろう。
AFP報じる「20年間で700億ドル(約7兆円)以上の軍事費」が多いのか少ないのかは俄に断じかねるものがあるが、上記別報道にある「7000トン級の戦艦(戦闘艦、だろうな)8隻、1500トン級し哨戒艇(これもコルベット、らしい)、P-8ポセイドン少なくとも8機(少なすぎ!)、F-35 100機など」の導入は、20年の長期にわたるとは言え、一寸したものだろう。
注目すべき第1は、今後20年という長期のスパンに渡ってオーストラリアが上記の軍備拡張を決意したと言うこと。「冷戦が終わったから新型制空戦闘機は要らないし、戦車も要らない。」等と脳天気な認識ではない、と言うことだ。
注目すべき第2は、「中国などの新興国が軍事力を強める中、今後20年以内にアジア太平洋地域で戦争が起きる危険性がある」と言うその軍備拡張の理由だ。中国の「なりふり構わない」と言って良い拡張政策(それは、軍備、経済、領土にわたる)を見ていれば当然の結論なのだが、仲々ここまで言い切るものは少ない。(中国を畏れている者も多かろうが)
注目すべき第3は、これが今後20年にわたる長期計画である点。日本でこれに対応するのは、防衛計画の大綱であろうが、果たして日本のそれは、オーストラリアが今回示したほどに、具体的で現実に即しているだろうか?
パラベラム=戦いに備えよ。