報じられているのはチベットで起きた爆弾事件。中国(※1)の警察は「地元政府の建物で爆弾が爆発したことを認めた。」と言う。
ところがこの警察「事件は深刻なものではないとしている。」
事の起こりは中国国営「党の喉舌」新華社通信の報道で、「16日の午前0時過ぎ、「テロリストが投げた爆弾」が地元政府の建物で爆発した。」と言うもの。新華社は同時に「負傷者はいないという。」とも報じているから、成る程被害は深刻ではないが、(※2)こりゃ立派な爆弾事件のように思われる。
この件についてAFP通信が行った電話取材に対し、中国公安当局は前述の通り爆弾事件を認め、「深刻ではない」とし、同時に「事件が国営メディアで報道されたことについては驚きを示していた。」と言う。
言い換えるならば、「党の喉舌たる国営新華社通信が、かかる爆弾事件を報じる事に、公安当局は驚いた。」訳だ。「国家公安上、かような爆弾事件は報道されるべきではない。」とする公安当局の姿勢が見て取れるのは、私ばかりではあるまい。
言い換えるならば中国公安当局が「深刻ではない」としたこの事件、実は公安当局自身が報道規制をごく当然と考えるほど「深刻」に考えている可能性を示唆している。
AFPの報道は、「今年は「チベット動乱」から50周年にあたり、中国当局はこの数週間、厳重な警戒態勢を敷いている。」と締められている。
今回の爆弾事件は、少なくともその「厳重な警戒態勢」をかいくぐって敢行され、少なくとも爆弾爆発までは成功したことになる。
爆弾の標的や今回の事件の目的はこの報道からは判らない。
判るのは、少なくともチベットには、「厳重な警戒態勢」にも係わらず地元政府の建物を爆弾で爆破する者が居る、と言う事実だ。
<注釈>
(※1)左様、チベットは現在、中華人民共和国の占領下にある。
(※2)報じられている「負傷者はない」が真実ならば、だ。
ところがこの警察「事件は深刻なものではないとしている。」
事の起こりは中国国営「党の喉舌」新華社通信の報道で、「16日の午前0時過ぎ、「テロリストが投げた爆弾」が地元政府の建物で爆発した。」と言うもの。新華社は同時に「負傷者はいないという。」とも報じているから、成る程被害は深刻ではないが、(※2)こりゃ立派な爆弾事件のように思われる。
この件についてAFP通信が行った電話取材に対し、中国公安当局は前述の通り爆弾事件を認め、「深刻ではない」とし、同時に「事件が国営メディアで報道されたことについては驚きを示していた。」と言う。
言い換えるならば、「党の喉舌たる国営新華社通信が、かかる爆弾事件を報じる事に、公安当局は驚いた。」訳だ。「国家公安上、かような爆弾事件は報道されるべきではない。」とする公安当局の姿勢が見て取れるのは、私ばかりではあるまい。
言い換えるならば中国公安当局が「深刻ではない」としたこの事件、実は公安当局自身が報道規制をごく当然と考えるほど「深刻」に考えている可能性を示唆している。
AFPの報道は、「今年は「チベット動乱」から50周年にあたり、中国当局はこの数週間、厳重な警戒態勢を敷いている。」と締められている。
今回の爆弾事件は、少なくともその「厳重な警戒態勢」をかいくぐって敢行され、少なくとも爆弾爆発までは成功したことになる。
爆弾の標的や今回の事件の目的はこの報道からは判らない。
判るのは、少なくともチベットには、「厳重な警戒態勢」にも係わらず地元政府の建物を爆弾で爆破する者が居る、と言う事実だ。
<注釈>
(※1)左様、チベットは現在、中華人民共和国の占領下にある。
(※2)報じられている「負傷者はない」が真実ならば、だ。