報じられている「明るいニュース」は北の首領様の誕生日が近づいて、北朝鮮でいくつも「超常現象」が起きているというもの。
 日本の新聞や報道番組が、こんな「明るいニュース」ばかりだったら「安心して暮らせる世の中」かどうか、考えてみるのも一興だがhttp://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/22553290.html・・・それは兎も角、ここで報じられている「超常現象」がなんともはや・・・

 北の首領様の誕生日が近いというのは良かろう。北朝鮮の報道にしては珍しいぐらいの真実性のあるニュースと言えよう。
 で、報じられている「超常現象」もとりあえず事実だと仮定しよう。
 
 それが「自然や空でさえも金総書記の誕生日を祝って神秘的な恍惚(こうこつ)感を表現していた」と言うのは極めて主観的なというか恣意的な判断だ。「昔から瑞祥と言われている」様な現象でもないし、仮に何かを祝う現象だとしても、北の首領様の誕生日を祝ったものとは全然限らない。
 北の首領様と同じ誕生日の者だって、いくらもいるだろう。
 
 克てて加えて報じられている「超常現象」が・・・あまりにみみっちい。
 
 「通常よりも気温が上昇して雪が溶けだすとともに、柳の花がほころび始めた。」のがその「超常現象」の一つだと報じられている。

 この冬が暖かいのは北朝鮮限定の話ではない。札幌雪祭りの雪像も維持に苦労するほどの暖かさと聞く。「札幌の気象さえ首領様を祝福している」とは普通考えるまい。

 さもなければ、地球温暖化の原因は北の首領様ということになる。
 いくら核実験を強行した張本人だって、そりゃ濡れ衣だろう(多分)。

 「「月の周りに光の輪ができるという、いまだかつてない現象」も観測され」というのが報じられているもう一つの「超常現象」。
 写真もないのでよくわからないが、これは朧月とか「月が笠をかぶる」と言う現象ではなかろうか。少なくとも私は後者を見たことがある。だからと言って「私は天に祝福されている」などと言い出すつもりはない。 

 「金主席の背後にあるはずの線が消えた。http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/22553290.htmlhttp://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/22553290.html」方が、余程「超常現象」ではなかろうか。