報じられているのは北朝鮮。
但し今回は、いつ撮ったのか判らない首領様の見学写真とか、辛うじて生きていて仕事もしている(らしい)と判る中国高官との会談写真とかではなく、長距離弾道弾テポドン2号の発射準備をしているらしいというもの。出所は米韓両国だから、一応「裏のとれた情報」と言っていいだろう。
キャッチした兆候が、報じられている具体例では「偵察衛星が、中国国境の南約40キロメートルの東倉里(Tongchang)にある施設に、ミサイルの格納も可能な大型コンテナが運びこまれていることを探知していた」とか「施設ではトラックが頻繁に行き交っていることが確認されており」とか、一寸間接的で頼りなく、「発射準備のふりではないか?(CGではないけれど。)」との疑念を残すものではあるが、キャッチした情報を全て漏らしてしまっては情報収集能力が正確にばれてしまう。小出しになったり、曖昧になったり(時には虚偽になったり)するのは仕方ないところだ。
別の報道(産経新聞 http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090203/kor0902030138000-n1.htm)では、今回の発射はテポドン2号でも改良型の可能性があり、テポドン2号なら射程は6000km。北朝鮮からアラスカぐらいまで届くが、改良型テポドン2号では射程10000km。北朝鮮から米国本土に届くという。
これに対し日本の外務省は「外務省幹部は4日「事実だとするならば、北朝鮮にとって何もいいことはない」と牽制(けんせい)した。」と(あの)朝日新聞が報じている(http://www.asahi.com/international/update/0204/TKY200902040214.html)ぐらいだから、珍しくまともな対応。「外交の麻生」の面目躍如と言うところだろうか。
勿論、朝日新聞が報じていることが事実ならば、だが。
さて、北の瀬戸際外交は今に始まったことではない。核実験を強行して「6カ国協議」等という延命手段を引き足したのもその瀬戸際外交だ。ここへ来ての弾道弾発射「実験」もまた、北朝鮮得意(と言うより他に代替手段のない)恫喝の一環である公算大。
ならば、毅然としつつ慌てず、必要とあれば「ちょうど良い。イージスBMDの標的にしてしまえ。」ぐらいのつもりで対応するのが宜しかろう。
今海自及び米海軍が配備しているスタンダードSM-3ブロックIでテポドン2号は、ひょっとしたら厳しい迎撃目標かも知れないが。
一寸疑問なのがテポドン2号の改良型。
弾道弾というのは比較的設計パラメータが少ない製品だと私は思っており、燃料種類から比推力と、燃料質量に燃料と弾道弾全備状態の質量比があれば、概略の射程は計算できるはず。多段ロケットだとも少しパラメータは増えるが、なーに、弾道弾なんだから空気抵抗何て殆ど効かない。ロケットの推力と重力が支配する限り、計算はさして難しくない。
つまり、射程6000kmのテポドン2号を、射程10000kmにしたかったら、どうしたら良いかが比較的簡単に判る。
で、疑問なのは、
「そんな事が改良型程度の変更で可能なのか?射程殆ど倍増だぞ。」
「改良型」と言いつつ、全く別の弾道ミサイルではなかろうか、と言う疑問を持つのだが、いかがなものであろうか。
但し今回は、いつ撮ったのか判らない首領様の見学写真とか、辛うじて生きていて仕事もしている(らしい)と判る中国高官との会談写真とかではなく、長距離弾道弾テポドン2号の発射準備をしているらしいというもの。出所は米韓両国だから、一応「裏のとれた情報」と言っていいだろう。
キャッチした兆候が、報じられている具体例では「偵察衛星が、中国国境の南約40キロメートルの東倉里(Tongchang)にある施設に、ミサイルの格納も可能な大型コンテナが運びこまれていることを探知していた」とか「施設ではトラックが頻繁に行き交っていることが確認されており」とか、一寸間接的で頼りなく、「発射準備のふりではないか?(CGではないけれど。)」との疑念を残すものではあるが、キャッチした情報を全て漏らしてしまっては情報収集能力が正確にばれてしまう。小出しになったり、曖昧になったり(時には虚偽になったり)するのは仕方ないところだ。
別の報道(産経新聞 http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090203/kor0902030138000-n1.htm)では、今回の発射はテポドン2号でも改良型の可能性があり、テポドン2号なら射程は6000km。北朝鮮からアラスカぐらいまで届くが、改良型テポドン2号では射程10000km。北朝鮮から米国本土に届くという。
これに対し日本の外務省は「外務省幹部は4日「事実だとするならば、北朝鮮にとって何もいいことはない」と牽制(けんせい)した。」と(あの)朝日新聞が報じている(http://www.asahi.com/international/update/0204/TKY200902040214.html)ぐらいだから、珍しくまともな対応。「外交の麻生」の面目躍如と言うところだろうか。
勿論、朝日新聞が報じていることが事実ならば、だが。
さて、北の瀬戸際外交は今に始まったことではない。核実験を強行して「6カ国協議」等という延命手段を引き足したのもその瀬戸際外交だ。ここへ来ての弾道弾発射「実験」もまた、北朝鮮得意(と言うより他に代替手段のない)恫喝の一環である公算大。
ならば、毅然としつつ慌てず、必要とあれば「ちょうど良い。イージスBMDの標的にしてしまえ。」ぐらいのつもりで対応するのが宜しかろう。
今海自及び米海軍が配備しているスタンダードSM-3ブロックIでテポドン2号は、ひょっとしたら厳しい迎撃目標かも知れないが。
一寸疑問なのがテポドン2号の改良型。
弾道弾というのは比較的設計パラメータが少ない製品だと私は思っており、燃料種類から比推力と、燃料質量に燃料と弾道弾全備状態の質量比があれば、概略の射程は計算できるはず。多段ロケットだとも少しパラメータは増えるが、なーに、弾道弾なんだから空気抵抗何て殆ど効かない。ロケットの推力と重力が支配する限り、計算はさして難しくない。
つまり、射程6000kmのテポドン2号を、射程10000kmにしたかったら、どうしたら良いかが比較的簡単に判る。
で、疑問なのは、
「そんな事が改良型程度の変更で可能なのか?射程殆ど倍増だぞ。」
「改良型」と言いつつ、全く別の弾道ミサイルではなかろうか、と言う疑問を持つのだが、いかがなものであろうか。