「無知は力である。」とは、何度も引用しているジョージ・オーウェルのデストピア小説「1984」に登場する政府検閲機関・心理省のキャッチコピーの一つ。言わんとするところは、「国民は寄らしむ可し、知らしむべからず。無知なる国民こそ、独裁政府にとって最も都合の良い状態である。」と言う、啓蒙思想の対局にある愚民化政策だろう。
報じられているのは、以前から継続されている中国政府のネット規制がさらに強化されると言うもの。
「低俗で生々しい、野卑ともいえる内容を掲載し、公衆の精神を深刻に腐敗させた」
「多くの親たちが、子どもたちを救おうと呼び掛けている。政府にも思い切った対応が期待されている」などあれこれ尤もらしくこの規制を正当化する理由を挙げているが、こんな中国政府の公式発表を鵜呑みにしてベンベンとしていられるのは、大手マスコミか中国政府のお先棒担ぎ(まあ、結構な数いるようだが)ぐらいなものだろう。
私のようなひねくれ者は鵜呑みになんかしないし、「表現の自由か公序良俗か」何て言う高尚な議論にも応じない。そもそも共産党一党独裁であらゆる分離独立運動を悪魔呼ばわりしてはばからない中国政府に、表現の自由なんて期待できるわけがない。
規制は規制である。それも罰則・強制閉鎖を含んだ強力な規制を実施するにあたり、一党独裁の共産党が、青少年の健全な育成と政権維持のどちらを重視するか、考えるまでもないだろう。
はじめの内は、ひょっとして「公序良俗に反する」サイト潰しから始めるかも知れない。
が、早晩この規制は、政府の政権維持のために活用されるであろうし、それを非難する言論もまた、封殺されるであろう。
ここは、「1984」に描かれた世界と思って、さほど間違いではない。
報じられているのは、以前から継続されている中国政府のネット規制がさらに強化されると言うもの。
「低俗で生々しい、野卑ともいえる内容を掲載し、公衆の精神を深刻に腐敗させた」
「多くの親たちが、子どもたちを救おうと呼び掛けている。政府にも思い切った対応が期待されている」などあれこれ尤もらしくこの規制を正当化する理由を挙げているが、こんな中国政府の公式発表を鵜呑みにしてベンベンとしていられるのは、大手マスコミか中国政府のお先棒担ぎ(まあ、結構な数いるようだが)ぐらいなものだろう。
私のようなひねくれ者は鵜呑みになんかしないし、「表現の自由か公序良俗か」何て言う高尚な議論にも応じない。そもそも共産党一党独裁であらゆる分離独立運動を悪魔呼ばわりしてはばからない中国政府に、表現の自由なんて期待できるわけがない。
規制は規制である。それも罰則・強制閉鎖を含んだ強力な規制を実施するにあたり、一党独裁の共産党が、青少年の健全な育成と政権維持のどちらを重視するか、考えるまでもないだろう。
はじめの内は、ひょっとして「公序良俗に反する」サイト潰しから始めるかも知れない。
が、早晩この規制は、政府の政権維持のために活用されるであろうし、それを非難する言論もまた、封殺されるであろう。
ここは、「1984」に描かれた世界と思って、さほど間違いではない。