「制海権は制空権である。」と言うのは、学研のX図鑑という子供向け兵器図鑑(今でもあるのかな)のキャッチコピー。言わんとするところは、「制空権がなければ、制海権は握れない。故に洋上航空兵力、なかんずく空母は重要である。」と言うところだろう。つまり、制海権を確保する手段を明示している。
それをパクッた本記事のタイトルの言わんとするは、「制海権というのは詰まるところ、ある海域である程度安全に商売が出来ることに尽きる。即ちシーレーンの安全確保こそ、制海権の確保である。」と言うところ。制海権の目的を明示した心算だ。
となると、正規の海軍による通商破壊もさることながら、非正規の軍事組織=海賊によって船舶の安全航行が脅かされると言うのも、海軍にとっては一大懸念事項である。
従って、ソマリア沖に跳梁跋扈する海賊に対し、海上自衛隊を派遣するよう検討を指示した麻生首相は正しい。
通商の安全を確保するという意味では、日本やアメリカでは「海の警察官」とも言うべき海上保安庁(日)沿岸警備隊(米)があるが、海賊側の重武装もさることながら、海上保安庁では遠洋での作戦行動能力が限定される。遠洋での作戦には輸送船による補給確保が不可欠だ。その点では海上自衛隊も米海軍なんかには遼に及ばないが、海上保安庁よりは大分ましだ。
問題は、「海上警備行動では外国船は防護対象とはならない」事。日本船籍の通商船何てのは極少数派で、日本へ、あるいは日本から資源や商品を輸送する船舶の大半は外国船であり、ソマリア沖ならなおさらだ。現状の海上警備行動のままでは、有効な活動が行えない畏れがある。
「ことは急いでいる。全体としては法改正を考えるべきだが、時間がかかる。取り急ぎということであれば海上警備行動で対応する」との麻生首相の言もまた正しいから、海自の派遣には大いに賛同するが、派遣された海上自衛隊が有効に活動できるように、また日本の通商権確保のためにも、早急に法改正を実施すべきであろう。
それをパクッた本記事のタイトルの言わんとするは、「制海権というのは詰まるところ、ある海域である程度安全に商売が出来ることに尽きる。即ちシーレーンの安全確保こそ、制海権の確保である。」と言うところ。制海権の目的を明示した心算だ。
となると、正規の海軍による通商破壊もさることながら、非正規の軍事組織=海賊によって船舶の安全航行が脅かされると言うのも、海軍にとっては一大懸念事項である。
従って、ソマリア沖に跳梁跋扈する海賊に対し、海上自衛隊を派遣するよう検討を指示した麻生首相は正しい。
通商の安全を確保するという意味では、日本やアメリカでは「海の警察官」とも言うべき海上保安庁(日)沿岸警備隊(米)があるが、海賊側の重武装もさることながら、海上保安庁では遠洋での作戦行動能力が限定される。遠洋での作戦には輸送船による補給確保が不可欠だ。その点では海上自衛隊も米海軍なんかには遼に及ばないが、海上保安庁よりは大分ましだ。
問題は、「海上警備行動では外国船は防護対象とはならない」事。日本船籍の通商船何てのは極少数派で、日本へ、あるいは日本から資源や商品を輸送する船舶の大半は外国船であり、ソマリア沖ならなおさらだ。現状の海上警備行動のままでは、有効な活動が行えない畏れがある。
「ことは急いでいる。全体としては法改正を考えるべきだが、時間がかかる。取り急ぎということであれば海上警備行動で対応する」との麻生首相の言もまた正しいから、海自の派遣には大いに賛同するが、派遣された海上自衛隊が有効に活動できるように、また日本の通商権確保のためにも、早急に法改正を実施すべきであろう。