報じられているのはGPと双璧を為す自称「環境保護団体」シーシェパード(※1)が日本の捕鯨船団を発見し、早速「「悪臭弾」で攻撃を試みた」とぬけぬけとテロの大本営発表をやっているという物。
 「大本営発表」と表現したのは、「攻撃を試みた」とは言え「目標まで3マイル(約4.8キロ)に接近した」だけで引き返したのでは、いかにシーシェパードが屈強強肩のテロリストを用意しようとも、ちょっと投擲距離とは思えないから、攻撃は「試みた」だけで実施されていないと思われるため。
 無論、投石器なり何なりの装備を海賊船に施していれば、有効射程内かも知れないが。「霧が濃く、凍結して危険な状態の南極海上」で日本捕鯨船を発見したと言うことは、シーシェパードの超人的努力や幸運によると考えるよりも、レーダなり内通者による発信なりニュージーランド軍偵察機の報告なりの手段・装備を持っている為と考えられるので、決して油断は出来ない。
 日本捕鯨船が「捕鯨を中止して逃走中」とのシーシェパードの発表も、「大本営発表」の「なお、我が方の損害極めて軽微なり。」に似ている。何が恐ろしうて3マイルまでしか近寄れなかったシーシェパードの海賊船を前に、我が捕鯨船団がしっぽ巻いて逃げ出すのかと言えば他でもない、シーシェパード側の安全を図っての事ではないのか。
 
 それを良いことにこの傲岸不遜は、今に始まったことではないとは言え、看過し難い。
 
 日本捕鯨船団は、武装海上保安官の乗り組を含め、自衛のための武装を検討すべきである。


<注釈>
(※1)略称はSSだが、日本でSSと言うとナチの親衛隊Schutzstaffelの法が有名なので、あえて略さ・・・・いや、敢えて略すべきかな。