報じられているのは、水産庁の発表。日本の調査捕鯨に対し、またぞろ自称「環境保護団体」シーシェパードの海上テロ船(こちらは自称キャンペーン船だな。キャンペーンガールは乗っていそうにないが)出港の報を受けて、「調査捕鯨船に活動家らが乗り込んできた場合は、乗組員らが活動家の身柄を拘束して海上保安庁に引き渡し、同庁は活動家を威力業務妨害容疑で逮捕する」と言う。
 
 言っていることは正しい。酪酸入りの一種の化学兵器を投擲したり、自爆こそしなかったものの捕鯨船の進路を遮って事故の危険性を増大させたりというのは、間違いなく犯罪であり、テロリストは拘束逮捕されて当たり前だ。

 問題は、その拘束を、「乗組員」に丸投げしてしまっていること。
 
 いくら南氷洋の鯨捕りで鍛えられているとは言え、捕鯨船乗組員は民間人。これに対してテロリスト逮捕は海上保安庁の仕事であるし、対テロ戦ともなれば海上自衛隊の出番であって、民間人にそれを肩代わりしろと言うのは・・・かつて、自衛隊に「重火器は禁止だから機関銃2丁でPKOに行って来い。」と命じたのと同根の愚挙を感じる。

 今からヘリコプターで海上保安官を捕鯨船に乗船させるべきだ。
 勿論装備は可能な限り重装備とし、拳銃は勿論、短機関銃も催涙弾も持たせるべきだ。

 それとも、すでに捕鯨砲からでも撃ち出す、対テロ兵器でも秘密に装備しているのだろうか。