プロパガンダと言えば、その昔はナチスドイツが得意とし、架空の「主力夜間戦闘機」やら大要塞「大西洋の壁」なんてのをでっち上げ、一部はうまくいっていたそうである。
 そのプロパガンダの親玉、モスクワ放送、北京放送、平壌放送の大先達たるナチスドイツ宣伝大臣のゲッベルスの台詞(だったと思う)に曰く

「どうせつくなら、大きな嘘をつけ。
 人民は自分でも小さな嘘はつくが、大きな嘘はつけない。
 だから、大きな嘘の方がバレない。」

 さて、北の将軍様もその取り巻き連中も、ゲッベルスのこの台詞はともかく、その宣伝術は大いに研究していることは想像に難くない。その宣伝術の一環が件の「将軍様、部隊を閲兵(できるぐらい元気だぞ)」写真なのだろうけれど・・・報じられているとおり、「植物が青々としている」事から最近の写真ではないと看破されている。

 ゲッベルスの言う通りにしすぎたが故の過ちか・・・・
 はたまた、「北朝鮮では、将軍様のご威光で、この季節でも山の緑は青い。」と、輪をかけて大きな嘘につなげるつもりだったのか。

 いずれにせよ、宣伝上手というのは、対内的にはともかく、対外的には信用失墜につながると思うのは、誠実を以って良しとしがちな、日本人の甘さだろうか。