手短に報じられているが、中国の3回目の有人ロケットが今月末に打ち上げられるそうである。今回は中国初めての宇宙遊泳を実施し、「この模様はテレビなどで生中継されるという。」
 北京オリンピックで世界一金メダルを取ったは良いけれど(※1)、終わったとたんに大規模なデモは起きるし、パラリンピックではメダルは期待できそうにない(※2)から、ここらで宇宙を以って国威を発揚しようと言うのだろう。
  共産主義者=無神論者が神の名を騙って宇宙へ行く。成る程、世も末だな
 「これで宇宙も中国の物。」「月面に中国の植民地が出来るだろう。」なんて先走って提灯記事書く輩も居るようである。まだ地球周りの軌道上で、ようやく船外活動を始めようと言うだけなのに、米国さえ持っていない月面植民地(※3)とは、何とも気の早い事だ。

 まあ、悔しくないと言えば嘘にはなるな。JAXAや日本政府がしっかりしていれば、これほど中国の後塵を拝することは無かった筈だ。
 とは言え、
 黒船を見て腰を抜かしてから、僅か80年で戦艦大和を建造した国にとって、それぐらいの差が何だというのだ。

<注釈>
(※1) 昔読んだスイスの「民間防衛」に、「我が国が優れていることを示すため、金メダルを取れ。」と命じる独裁者の独白という一節があった。
(※2) パラリンピックでメダルを取るには、一定の福祉と障害者援護が必要で、中国にそんなモノはない。
 勿論、健常者に障害を負わせてメダルを狙う、なんて事をやっていれば話は別だ。中国なら、やりかねないか。
(※3) 月面に植民地作って、儲かる当てはなさそうだから、当面は国威のための植民地となる。
 増加する人口を月面植民地に送り込むなんてナンセンスだ。コストも手間も掛かり過ぎる。それだけの人口圧力は、周辺諸国の併合=侵略に向かうと見るべきだろう。