ポーランドに配備するミサイル防衛について、米―ポーランド間の合意がなったと言う。
 この記事から次のことが読み取れる。
 一つは配備されるミサイル防衛(この場合、陸上配備だろうからPatriot PAC-3ミサイルだろう。)が10発と限られた数であること。イランから(湾岸戦争当時のイラクのように)散発的に射って来る、或いは脅しで射って来るのを迎撃するには事足りるが、ロシアが全面核戦争を意図した場合には相当不足な数であること。
 二つには、上記に関わらず、ロシアが「自国の安全保障を脅かす」と非難している事。ロシアが意図するところは「ロシアの核恫喝の威力が低下することを避けたい。」だろう。
 国際政治とはそんなものだ。
 三つにはMD配備と引き換えにポーランドが米国から防衛支援を受けること。どんな支援かはこの記事からはわからないが、ポーランド外構のしたたかさが垣間見える。