信 と 嬴政 に魅せられるか?
キングダム で描かれる春秋時代の戦乱、右の若者 嬴政(えいせい)は、
第31代の秦王 、つまり後世の 始皇帝 となる人物です。
秦の始皇帝? あまりに偉大すぎて描かれると中国の強大な権威者ゆえに
尊大な悪的に思われ、支配に至る倒された人間や国々の怨念で描かれる
人物評は決して好意的には捉えていない歴史観が一般的だった。
むしろ 秦国の立場が、連合し攻め入る強大な敵意から死守する危機など、
永き戦乱と死の淵に沈む世を終わらせる志しは 中華の統一 の偉業。
中原の覇者たらんとするには、周国の衰退より続いた500年余の動乱
による群雄割拠の生き残り国家が戦国の 七雄 と伝えられる敵の討伐。
国家群の動乱の生き残り七ヶ国が、秦・魏・趙・楚・燕・斉・韓 です。
物語りの舞台は、王族の嬴政が 王弟 一派に奪われた玉座奪還に発し、
呂不韋を退け国の実権を簒奪する苛烈な政権争いの渦中になるのだが。
およそ勝ち目の無さそうな国家連合との死闘や古代の軍事組織に武将
等の複雑な登場人物像が描かれる魅力など、まさに大河の激流の如し。
およそ堅苦しい歴史書や授業で知る中華存亡の情報など蹴散らせる。
まず … 原先生の圧倒的な筆意に宿る猛将や埋もれた民族の息吹と
怨念までも描き切る作品世界は、一度は詠むべきと悟るのです。
そんな キングダム展 金沢に上陸とあれば我も出陣しかあるまい。
私が体験したいのは、キングダム熱のファンでもない、作品に詳しい
訳でも大河ロマンに溺れてもいない … 底の浅い興味本位であろう。
しかし、作品展を見聞するとあれば脳細胞がダイレクトに分析に転じ、
圧倒的な情報量と描き出される原画に釘付け(絵を趣味とするケイ)。
こうして一気呵成に勢いに乗りファンになる人もいるであろうと感ず。
そんな私の架空に無責任で惹かれた軍略… きんぐだむの計?
そそる(笑)漫画原作を 美術館で拝見できるところがミソ。
並んでいる迫力は、実際にインパクトありましたからね。
いつの世も血肉が引き裂かれる戦乱はあれど、青春群像としても秀逸。
戦争は否定したい意識はあろうと、直向に生きようと駆ける魂が叫ぶ。
感動を携えて帰路に … この私が愛読者?になったかは、想像にお任せする。
写真集 HP
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