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いまや 周囲にビル建築も増えましたが・・
当時、木造の三階建てなら、隔てず海まで見渡せたでしょうね。
これまで多くの人々に愛された旅館が 改修され伊東温泉の観光名所となる。
大正末から昭和初期にかけて、こうした大型の木造建築が建てられたのも温泉地らしい。

 
東海館に訪れて、展示してある温泉宿の装束も意匠が粋ですね。
 
こうした姿で温泉客のお世話をしていた時代が花だったのでしょうね。

 

もてなす人の心意気を背負ったところが いいじゃないですか。

 
さらに東海館の家具調度品や建築デザインは風流で、帆掛け船を思わせる障子。

 
温泉の供給に用いられた 旧時代のポンプ施設の模型も。

 

 
 
魔除 どんどろ とは何か?

 
旅館だった客室に飾られている展示物でも摩訶不思議なもの。

 

三浦按針” こと ウィリアム・アダムスが航海途中にアジアで手に入れた工芸品がルーツ。
 
江戸時代に西洋式帆船の建造中に船大工が病で次々と倒れ、人形をお祓いしたら完治
 
最終的に伊東の地に伝わった秘話が、民衆の間で魔除けとしてバリエーションも増えたと。

 
なんとも面白い造形です。  現代は、面作師  大久保一男 先生が後継者。

 

 
 
どことなく東海館の古風な玄関の設えから受ける印象が・・まるで 油屋?。

 
魔除け どんどろ人形 ” を見れば思いませんか
千と千尋の神隠し・・ に登場した八百万の神々が湯治に来る温泉のよう。
立派・・ ですよね(笑)天狗
 
 
どんどろ” は、見学公開に置いてあるんでしょう。
こうした廊下や階段、室内の凝ったデザインテイストが綺麗。
まさしく旅人を癒した昭和の伊東温泉アミューズメントが旅館の本意。

 

竹に雀の図柄。

シルエットがいいですね。

 

その昔は、食用油や椿油の計量機です。

 

秤り売り・・ 古風な訳ですね。

 
まさに伊東の温泉史となる観光資源そのもの。

 
ゆるりと肩まで浸からせる~来客を愉します謎の工夫は、おもてなしの心ですね。

文豪になった気分、昭和の時代に泊まってみたかったなあ。
 
 
 
つづく ・・
 
 
 
 

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