東 海 館  click
はるばる 伊東温泉に訪れた人々がロマンを感じる名所です。
 
松川の河畔に・・ いまも残る昭和初期の建築様式は、旅人に安らぎを与えます。

 
温泉旅館にある客室の風情は、もてなしの心そのものでしょう。
いま、時を越えて見学者という客観的な視線で眺めるすべてが愛おしい。

 
そうした趣向による館内の展示物は、伊豆半島の歴史と所縁ある人物。
伊豆に幽閉された 運命の貴公子・・ 源 頼朝の監視役である伊東祐親の娘。
頼朝と八重姫との間に生まれた悲運の子・・ 葬られた千鶴丸の姿でありました。

 

 

劇画調に紹介されていますのは、源 頼朝です。

当時は、上層階級であろうと流人である彼との婚姻など重罪扱い。

都で権勢を振るう平家からの咎めを恐れ、伊東祐親は八重姫を引き離し

まだ乳飲み子の千鶴丸を残酷な天使のように・・ 闇に葬ってしまったのでした。

愛すら赦されぬ己の不遇を呪うのか、この仕打ちに報復を誓うのか・・
後世、皆さんの知るように平家を滅ぼし 鎌倉に政治の中枢として幕府を開く。
都流儀で自然体でも?プレイボーイの頼朝と八重姫が逢瀬を重ねたという音無神社
八重姫が我が子の千鶴丸を憐れみ祀ったとされる最誓寺といった名所も訪ねましょう。
 
 
 
それにしても・・人徳なのか、激高した祐親の追っ手から逃れた強運。
実は、祐親の縁戚であった北条時政の娘(政子)とまで恋仲という源 頼朝
まさに台風の目、ああ無情にも最愛の生命までも蹂躙された若き日の頼朝たちが涙を誘う。
(波乱万丈・・ まさに人生は温泉旅館のお座敷のようではないですか?)

 

ケイです。カエル(真面目に酔います?)
そういう悲しいムードを払拭すべく 芸者さんたちと遊ぶのが人生(笑)かな。

 
伊豆の温泉地とくれば、ド派手に大枚はたいて酒と芸者で大騒ぎ~。

 

とんでもない 当時の温泉旅館の花、芸妓を呼んでの宴のシーンを再現です。

 

 

それにしても見事な欄間ですね。 職人さんの腕を存分に生かした随所の造り。

 

照明などの調度品が懐かしい時代を演出します。

 

 

まるで映画タイタニックの回想シーンさながらに

この奥行きと 広い畳の座敷に・・ 遠い温泉客たちの宴の様子が蘇るようですね。

 

 

大広間の反対側に設えた床の間も立派なもの   ・・いい仕事してますねえ。

 
さて、東海館の見学は続きます。
異形の樹木を磨いた天然の美しさを生かす匠。

 
布団を敷いて こうした純朴な和室にも泊まりたいですね。

 

漆塗りの座卓も粋じゃないですか、火鉢の味わいもいい。

 
柔らかな日本建築の採光に障子は欠かせません。

 
船の網や 波間の千鳥を表現したり、各所に自由な発想の意匠があります。

 
シンプル イズ ビューティフル

 
客間の灯火の情緒までが心に残ります。

 

重厚な職人の技っていいものですね。

 
こうした日本人のセンスが尊いのです。

 
この孔雀の彫塑も美しい 繊細さと ノミの勢いが感じられますね。

 

 
 
 
東海館 の外観で、一番に目立つのが望楼の様式美。
純木造建築で三階以上の高さに聳えた天守の如き構造物。

 

昭和13年頃(1938年)と、24年頃(1949年)を増築した望楼です。

増えていく周囲の旅館とは違った意匠で、存在感を表したかったのでしょうか。

 

それでは望楼を目指し ゆっくりと階段を昇っていきます。

ほら、階段の手摺りも巧妙で自然な木材を生かす手法で素敵でしょう。

 

望楼まで あと少しです。 どんな景色でしょう。

 
あれれ・・
 
だ~れもいません。
 

 

遥かに四方を見渡す旅館の望楼、当時のお客様は喜んだことでしょうね。

 

しっかりと葺かれた屋根瓦が雨に濡れて綺麗、晴れた日には耀くでしょう。

 
すぐそこに太平洋が見えます。 これは見事な眺望だ。

 
さあ、温泉旅館とくれば大浴場!、東海館の見学は続きます。

つづく・・

 

 

 

 

 

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麻雀、のルール知らないんです。 大人のみなさんは好きですよね。

いまなら温泉にも常備してるんでしょうか?。

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