安堂ロイド.

 

安堂ロイド~A . I . knows LOVE?  click

 

 これ、TBS系列で放送された 木村拓哉が主演のドラマ なんですよね。

 『木村拓哉』さんが演じるのは、人造人間”という異色作でした。

 100年先の未来から大切な人を守るために現代に送り込まれた

 アンドロイド(後に安堂ロイドと呼称)として死闘を繰り返すSF 仕立て。

 

 現代の大学准教授で天才物理学者の沫嶋黎士(まつしまれいじ)の2役。

 沫嶋黎士の婚約者で、ヒロインの安堂麻陽(あんどうあさひ)役を演じる

 女優の柴咲コウさん。

 

 孤独な…ロイド は命をかけて彼女を守り抜こうとするのですが…。

 

 

 第0話から始まる物語り。

 

東京帝國大学次元物理学部の理学科宇宙理論学部教授という長いプロフの沫嶋黎士。

 

リアルタイムは2013年、放送と同次元で進行していく舞台は日本。
冴えない風貌だが、世界有数の天才物理学者で大学教授の沫嶋黎士(木村拓哉)

ワームホール理論の最先端の研究者だった彼が空港で殺害されました。

 

時空構造の位相幾何学として考えうる構造の『ワームホール』の応用を実用化した彼。

この時空のあるポイントから別の離れたポイントに直結する空間領域のトンネル。

 

この研究で沫嶋黎士は、現時点から100年後の未来間を繋げたワームホールを形成。

時空転送技術が問題で歴史に歪みが生じたとして、未来から狙われ抹殺されたのです。

 

謎の暗殺スケジュールに沿った時系列で、世界中の著名な科学者も次々と暗殺され…。

 

 

 

現代社会に、突如 5Dプリンター(未来のデータを転送実体化するテクノロジー)インストール。

 

西暦2113年から…現代社会にプリントアウトされた戦闘アンドロイド。

ARX・Ⅱー13”(エーアールエックス・セカンド・サーティーン)が出現。

 

その姿は、死亡した沫嶋黎士そのもの…果たして?その目的は。

 

まったくの ドラマ・オリジナル作品で、コンセプトや設定協力に『庵野秀明』さん。

彼は、『新世紀エヴァンゲリオン』の監督・脚本を手掛けた辣腕のアニメクリエーター。

(庵野さんが監督のシン・ゴジラの神演出に繋がるのかな。)

 

誰にも知られない歴史を攻防すべく激闘が始まる!!

アンドロイド… 精巧な機械であるとか人間だとか、精神は『心』…『意識』とは

いったい何処に介在しているのだろうか。

 

『安堂ロイド』の物語は、そうした領域をも考え直させる。

 

 

とかく エンターテイメントなので、誰からもウケる作品を狙い過ぎて中途半端か。

放送時には、惜しい評価になりました ドラマの 安堂ロイド

 

木村拓哉 …キムタクはキムタク、 彼は?いい仕事をこなしました。

 

ある意味、木村拓哉が『沫嶋黎士』を演じると…変人どころか理想の恋人。

彼(沫嶋黎士)の善良な人柄やナイーブなところ好感がもてました。

 

こういう人物は決してマッドサイエンティストにはなりはしないだろうと…。

過激なストーリー展開に掻き消されそうになりますが、

あくまでも恋人を守りたい人間の懸命に戦う意志が感じられる姿勢のドラマ。

 

無敵にも見えかねないロイド”にも弱点や心の痛みはある。

 

逆に…繊細な感じの黎士”は、あらゆる事態を想定した戦略で立ち向かう。

 

その両面を備えた恋人(男性)がいる女性? … 果たして現実にいますか。

 

現代の科学における重要な原理の帰結は『要素還元』です。

 

物質は、最後…自然に崩壊を重ねて素粒子にまで分解していく。

 

倒した敵を原子還元処理”までしてくれとはいいませんが。

これもロイドは殺戮を好まず、敵のポリス・アンドロイドに対して…

機能停止後に処理していきます。

 

21世紀に証拠や技術痕跡を残さないために。

 

科学者の暗殺や航空機の爆破などポリス・アンドロイドによる許し難い粛清は

2013年において数百人の民間人を抹殺していくのでした。

 

私たちと同じ心”があるから…彼には優しさも怒りもある。

最後までアンドロイド…という姿を借りた人間ドラマだから …ロイドありがとう。


 

この世界からの完全なる消滅。

 

敵機体は…青白い炎に包まれるような映像で消滅していく。

ポリス・アンドロイドにとっても100年後の世界に帰還することは不可能。

 

誰がために…不毛な戦い、人間の悪意や欲望のために代償にされる彼等。

 

JIN 仁』や『空飛ぶ広報室』など、個人的に好きでしたから 

TBS”のドラマが面白いと密かに視聴している私です。

究極のラブストーリーと銘打って放送された作品までがSF物。

 

 

いつもの日曜劇場の路線にフラクタル(揺らぎ)はなかったかと。

 

 

生体IDが確認不能。正体不明の人間』と警察アンドロイドが分析失敗。

 

謎の美少女は、コードネーム『ARX IX - THE LAST QUEEN

今作品では最強最悪のアンドロイドを桐谷美玲さんが演じます。

 

生きるべき人間が死に。  死ぬべきクズが生きる』と呟く。

 

それは未来で…ARX・Ⅱー13”(ロイド)が喋った言葉。

 

 

プラントル・グロワートの特異点が生んだベイパーコーン。 

その霧に隠された歴史の空白は意図されたものだった…

のでありんすー。 てへぺろ

(プラントルもグロワートも実在の優秀な物理学者です。)

 

と、さらりと言ってのける、女子高生タイプの最強アンドロイド。

 

ポリスクラウドにもZEROクラウドにも属さない…なんと2013年製。


警察アンドロイドやロイドの設計データを受信して解析した

沫嶋七瀬の内に棲む多重人格者…

凶悪な天才…自称『沫嶋黎子』が創造した最新鋭機体だったのです。

 

 

 

2060年11月13日、ARX Ⅱ  2号機~13号機がロールアウト。 

2066年12月24日、戦闘型アンドロイドが一斉にバグを起こし暴走。

 

世界の飢餓や貧困地域ばかり数億人の民間人を大量虐殺事件が発生。
(バグが一斉に起きるはずがなく、何者かの人為的なテロと証明)
 
ロイドの過去は、殺戮器官
 
それは一部超大国の権力者が仕組んだ暴挙と判明。
ロイドのような戦闘用アンドロイドを利用した巨悪の仕業でした。
 
利用されたロイドは無差別な殺戮器官として暴走させられたものの
遂に知性に自我が芽生えて叛乱、首謀者の政治家達を次々と抹殺。
 
あまりに呪われた過去をもつロイド…
罪深き悪夢を見るなど、良心の呵責に苦しむ。
 
 
フランスの数学者であり物理学者の『ピエール・シモン・ラプラス』は、
ある時点で世界の状態が明確に分かれば、未来は既にすべて決定。
 
所謂 …ラプラスの悪魔”という概念は想定される『決定論』。
 

第0話で、僚機である女性型アンドロイド・CRX-7・ラプラスを倒され

 

後に安堂麻陽の勤めるエニグマエンジンソフト社に強襲。

警察アンドロイド・SRXV-5・キュリーは、ガードマンを襲い変装。

 

沫嶋黎士の妹 七瀬 役の大島優子さんを人質に安堂麻陽の抹殺を遂行すべく攻撃。


 
自らの正体を知る人間には容赦なく殺す”と脅すことはあっても、
2013年社会では、実際には人間を一人も殺さなかったロイド。
 
しかし、いまを変えていこうとする挑戦の尊さ、直向さには真実が宿る。
変わらないなら現在をより良くすることで未来を素晴らしい世界にしたい想い。

 

悪意に屈しない きっと変えられる未来

 

アンドロイド達の移動手段OOZING OUT (ウージングアウト)は、

 

物理定数が少し違う世界”に入り込む、もしくはフィールドを作ること。

(通常空間から不可視となるステルス技術のひとつで高速移動)

 

OOZIG OUT領域すら圧倒、パワーと知力など演算処理も桁違い。

 

この技術を可能にしているということは、ワームホール技術の応用。

 

ARX IX  彼女もアスラシステム(上級バージョン)を備え、

 

起動後はロイドすら翻弄され歯が立たない壮絶戦闘。

 

実体は基本設計を共通するロイドの兄妹機体なのです。

幾度の苦戦を強いられたことか。  小悪魔どころか魔王でしょう。

 

人格破綻、多重人格、若年者の非道な犯罪…

ドラマなりに平成社会の歪みきった闇と醜い悪意を描いていますね。

 

人間の支配も受け付けず猛威をふるう彼女。

人類の粛清すらやりかねない危険が迫る。

 

警察アンドロイドもアップグレード、権力者との密約を結び人間を扇動。

 

敵の攻撃による腐食細菌兵器で瀕死のロイド、

サプリのチカラで麻陽を守るべくOOZING突入!。

 

…万策尽きたと思った時、再生したアンドロイド角城も加勢します。

 

破局を回避するために

サプリ、俺をあいつらのところへ運べ』 決死のロイド。

 

ダメだよ 今度こそ死んじゃうよ』 サプリも必死でロイドを制止。

本田 翼さんが演じています。

 

敵アンドロイドが倒されて見せたのは、ロイドたちを誘き出して

殲滅するための罠”であると見抜いたのです。

 

安堵してウージング・ステルスを解除した味方を索敵して襲い掛かる。

自我に目覚めた高度な意識を備えたロイド…

 

いまや直感よりも早く演算しているのです。

もう…人間そのものでしょう。


物語はクライマックスに突入!!

 

警視庁公安部第仇課特殊捜査班の刑事。

 『葦母 衣朔』(遠藤憲一)

特殊な事件が人間以外の仕業であると判断した頭脳は科学者を超える。 

彼は、アシモ…という名前ですが

安堂ロイドでは登場人物の名前が歴史的な

偉業を残した科学者やSF小説家の名で構成されています。

マニアックな人たちではなく、そうした世界を広く楽しめる作品世界。

面白くないと評価した方、あまり気負わずに観るべきでしたね皆さん。

 

庵野秀明さんらしさかな?ユニークですね。

誰もが大切な人のために戦っているんだ。

              

 

俺が死んでも葬式もいらねぇし、

墓もいらねぇ。泣いてもらう必要もない

 

だがな、俺の想いは、いつもお前たちを護ってる

 

俺たち大人がよ、何が正しくて何が間違ってんのか、

てめえの自分の頭で、てめえの心で

本気になって考えねえとよ

 

てめえらの血の流れたガキたちに…ちゃんとした未来を

渡してやれねえだろうが! 

そのことを本気になって考えてくれよ

 

遠藤さんしか言えないような…熱演がいいですね。

 

 

 

二人にも別れの瞬間が迫る。

 


安堂麻陽。 いろいろ…ありがとう。

 
君に出会えて本当によかった…。 俺の魂はいつまでも、君と沫嶋黎士を護っている。
俺はいつも、君のすぐそばにいる。 何かあったら、すぐ現れる。

 
安堂麻陽と沫嶋黎士の幸せな未来を護る。
二人で、永く…永く幸せに。  それが俺の想いだ、名前をくれて…ありがとう。
 
       『』 を…ありがとう
 
なんだか特別なんて言葉が霞むほど、…大切なことは自然であり、
私たち普通の世界にあるのです。
 
ロイドはアンドロイド、ためらわず愛する者のために命も投げ出せる。
それは人の大切な人に対する想い。 いつも素朴で真摯なものでしょう。

 

メッセージを受け取れた気がしますよ。

 

安堂ロイド   第0話  動画ありがとうございます。

 

ロイドの遺した言の葉は。

 

『 この世界には、

未来を託すことのできる立派な人間がいる。

 

その人間達にこの時代をまかせれば、

俺達が大虐殺を起こすような未来は決して来ることはない 

 

 

『 全知全能など存在しない。 

なぜなら人は、一人一人その存在が奇跡だからだ。

 

全ての人は、誰かを愛し、

誰かに愛され、この世界は未来へ歩んでいく。

俺は、ここにいる人間の力を信じる 

 


人間の想いが生み出すこと…単なる機械にすら芽生えた『』。

これは、派手なカッコウ良さや強さを描いたドラマではありません。

 

親殺し、弱者への蹂躙。 キカイよりも冷酷に犯罪を重ねる人間の姿

 

社会で混濁した者達が暴挙を繰り返す現状を憂う。

いつの世も…大切な価値観に違いなどないのです。

 

尊い『』を失ってしまった人間は、己の陰鬱な闇に滅ぼされる。

たとえ自分が犠牲になろうと厭わない意志、いま大切な誰かを守りたい。  

 

小さな…命に対する想いが繋がって未来を綾なす。

その瞬間に…未来は育まれているのですから。

 

 

 

以前は、こんなような記事を Kei は書いていました。

ロイド こと キムタク に久しぶり 会いたくなりましたよ。

 

 

 

お願い☆ 記事の無断転載を禁じさせていただきます(^-^)/。

 

 

 

いい夫婦? よりも  いい恋人になりたいな。

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