ある時、能登半島の海岸線で発見した生物…飼われていたのが?

なんと エミュー
そうです、オーストラリアの砂漠地帯にも生息している大きな鳥がいますよね。
すごくデカイ鳥、体長は私より小さめで1,6メートルくらい。
(体重は5~60キロ、大きな個体は2メートル近くにも育つようです。)
アフリカ原産のダチョウよりは背は高くないようです。
とても性格は大人しいんですね、低音の渋い(笑)声で啼いていました。
なんだろう…優しくて深みのある表情をしていました。
どことなく知的な風貌というか、可愛い顔立ちしてるんですよ。
豪州から日本で暮らすようになったのも運命のイタズラ。
熱砂の乾燥した砂漠地帯や寒冷地も苦にしない強さで生息できるエミュー。
オーストラリアの大陸で数万年も何万年も進化しながら生き延びてきた生命力。
なんと北海道の地でも飼育ができるそうなんです(北海道下川町)。
頭部にまで生える羽毛が人間っぽい表情にしてくれます。
スマートで長身の、目はパッチリ~ややがっしりした体躯でフサフサの羽毛。
その足には指が3本、翼は小さく退化していても脚力と爪が武器になるんでしょう。
この海辺も真冬に積雪しますから、初雪に3本指の大きな足跡が残ったはず。
メスが産卵するのは、晩秋から春頃までだそうです。

ダチョウほど大きなタマゴではないですが、10センチ程のアボカド色なんですって。
繁殖期になると食事が減って体重も半分以下になり、産卵は3~4日間隔に一度。
タマゴはオスが温めて(まったく食事はしませんが蓄えた体脂肪で賄います。)孵化。
やっぱり野生の世界では、エミューも孵化するまで敵から守るためでしょう。
すごく飼いやすいエミュー
外来種だから飼育は難しそう…なんて先入観は不要なんです。

とても飼いやすい動物でエサも雑食、オーストラリアの放牧は少人数で済むらしいです。
ただ、環境の違う日本列島に於ける畜産業でエミュー飼育方法は研究の真っ最中。
究極のペットとか?、これからはもっと楽になるかもしれません。
お庭や部屋で飼いたい人がいるかも…野良エミュー(笑)を増やさないでね。
家畜としては、お肉が高蛋白で低カロリー。
含まれる鉄分は豚肉と比較すると約4倍相当といいますから魅力的。
いっぱい産卵してくれる大きなタマゴも味は良いそうです。
ある意味でビジネスチャンスのタマゴのようなエミュー飼育の未来。
(ああ…そんな目で見つめないで、人間を許して)
エミューの脂肪は?ひと味違う
エミューの脂肪だけが特化した天然の成分、脂肪からのオイル成分が有益。
数千年の歴史で先住民のアボリジニがエミューの天然オイルを利用していたそうです。
その油脂は動物性でありながら植物性脂肪の成分と同じ不飽和脂肪酸が豊富に含まれ
清潔感を保つリノール酸、オレイン酸の潤い成分と保湿効果が確認されています。
厚生労働省の医薬部外品成分表の記載事項にもエミュー油ってあるらしいです。
いまや美肌ジャパン。 スキンケア商品から医薬部外品の新製品が開発されそう。
悲しげな瞳の意味を知る
1932年、オーストラリアの一画では…欧州からの入植者がエミューを殺戮。
農地の害獣扱いして抹殺しようとした過去があるんだそうです。
エミューの仲間や近縁種も現在までに激減して、もうエミューの種族しかいません。
やはり人類の心無い暴君ぶりが…絶滅種を増やしています。
新天地の日本や北米で増殖できればいいのですが、それも人間のエゴかな。
小学校でニワトリの代わりに飼育してもらうとか? 過疎化の土地の救世主など
エミューって私たちの幸福の鳥になるかもしれません。
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