The 44th TOKYO MOTOR SHOW 2015.
伝統ある…パリサロン、そしてジュネーブショーは誰もが憧れるステージですね。
20世紀の経済活動を最も表現しやすくする自動車の開発競争と
元来、世界的な3大モーターショーといえば、ドイツでありアメリカを中心とした自動車社会
フランクフルトショー、デトロイトショー、そして東京モーターショーなのでした。
(2015年と2013年のチケット比較)
米国など繁栄する自動車生産国が開催地に選ばれるのは勿論のこと
今世紀に急成長した中国などの市場では、北京、上海、広州モーターショーが華やかです。
さらに英国、モスクワ、ボローニャ。 アジアでもジャカルタ、バンコク、ニューデリー…
世界13~14の開催地域が名を連ねる地球は?クルマで回っているのかもしれません。
そうした情勢の中、東京モーターショーのイニシアティブは重要ですね。
アウディ 社の展示ブースをご覧ください。
世界中のモーターショー、コンセプトのアピールも競い合い。
自社の歴史に遡及する伝統、さらに未来への飛躍を感じさせたい。
展示をプロデュースするのも新しい工夫を凝らしているでしょう。
この紳士を…そうです美女コンパニオン全盛の会場で外国人モデルさんが登場。
カッコイイ男性がルマン仕様レースカーのストイックさに華を添える…イメージ最高。
女性のサポート的に男性モデルを起用した会場は珍しくないですが、『主役』です。
アウディのレース活動も最速の活躍。
クールにキメてくれました。
フォーシルバーリングスの輝くエンブレムはAuDi”の誇り。
現在は、話題のフォルクスワーゲン・グループに属するアウディも影響が懸念されます。
同社は特に人気あるクルマを送り出し、グリルデザインも世界が影響されましたね。
R8 Ⅴ10 Plus.
創業者のアウグスト・ホルヒ氏は、かつてベンツ社の工場を任されていました。
独立後も真摯な技術屋肌で、ときに営利を度外視した開発も厭わない武勇伝も…
いまのフォルクスワーゲンに必要な志でしたね。
A4 2,0T quattro.
常に革新的な技術を掲げてきた故ホルヒ氏が偲ばれます。
アウディ…と聞けば『クアトロ』、その名の四輪駆動システムは最強の証。
従来の4WDを超えるセンターデフ採用の先駆けでした。
それまでの駆動イメージから自動車技術を飛躍させた数々の栄誉があります。
メルセデスベンツ
いまや揺るぎない高級車ブランドイメージ。
環境技術から先進性まで微塵の隙も許さないドイツの管理体制下でのクルマ造り。
だから保守的すぎて…冒険などしないと思っていませんか?。
F 015 Luxury In Motion.
ドイツ先進性の優等生!
ABS、エアバッグ、クラッシャブルボディに至る先進装備が普及したのもベンツありき。
ハード面以外でも通信情報ネットワークからロジスティクス(物流)など実験的に取り組み
低公害ディーゼルや代替燃料問題に着手しているのも未来を見据える企業力。
自動運転などのハイテクを駆使して、今回の意欲作であるコンセプトカー降臨です。
異次元の乗り物…UFO” 20世紀ならば?どんな形容詞で表現されたでしょうね。
Vision Tokyo.
既にデトロイトショーやラスベガス家電見本市にまでお披露目した話題のクルマ。
F 015 Luxury Motion.(エフ 015 ラグジュアリーモーション)から進化させています。
Vision Tokyo.は、近未来2030年の東京仕様。
メガロポリス化しているであろう東京をターゲットにした高度交通管制システム対応。
(東京モーターショー向けのワンオフに近いらしいです。)
まさしく馬の姿が見えない馬車なのかも。
米国と並び主要な市場ジャパンは、ハイソサエティーを理解する富裕層向け。
ミニバン全盛の若者が都市生活で求める空間はラグジュアリーと快適な電子デバイス。
メルセデスが目指すインフラを周到に実現したトラフィックゾーン実現の候補地。
経済も含めて日本が躍進できる世界になればいいのですが…
(それにしてもベンツ版エスティマ?というか~子豚ちゃんかな^^)
これまでの購買層が高齢化した世代に推移しても…このエンブレムは不滅。
S 300h.
最後のS”にならないように、旗艦のSクラスが鎮座する会場。
近年、メルセデスの品質も問われましたが、ハイブリッド化など時流にも乱れない風格。
これぞサルーンという重厚感の大艦巨砲主義。
ならば…これは韋駄天の如き高速巡洋艦だろうか!。
メルセデスAMG GTベースとなるFIA-GTA規定の市販マシンが日本発お披露目です。
世界中のサーキットを巨人のように進撃する SLS AMG GT3にも後継機がリリース。
レースカーまでもが高級感のオーラを漂わせる。
Mercedes AMG GT3
遂に、2016年 世界を震撼させるのか
カラーリングもいい、伝統あるデザイン融合の美しさ、インストールされたメカニズム
基本的に私はフォーミュラカーより屋根付のツーリングカーレース好きです。
フォーミュラカーの最高峰 F1”マシン。
メルセデスは、ブラジルGP決勝レースで、ニコ・ロズベルグが優勝ポールトゥーウィン。
しかも僚友ルイス・ハミルトンとの1-2フィニッシュでした。
TEAM メルセデスAMGペトロナス ゼッケン44”
栄光の メルセデス F1 W06.
メルセデスで小粋なシティービークル、プレミアム・コンパクト…といえば
スマート(199万円プラスでオーナーの仲間入り)だなあ。
Smart for two. (フォーツー)
メルセデスAMG”が技術の粋を結集すればSUVも傑出したNewポテンシャル。
V型直噴ツインターボエンジンの性能をフルに引き出したい。
AMGスピードシフトプラスや4MATICは相反する豪速と俊敏さをもたらします。
GLE450 AMG.
ドライビングは人車一体の芸術だ。 根底にある官能的なリアリズムを伝えるでしょう。
鮮やかなイエローボディーに惹かれて伝統ある後輪駆動車は理想の2シーター。
ロングノーズに搭載されたV8ツインターボは、フロントミッドシップで最適な重量配分。
サイドダクトの…BITURBO”はドイツ語で言えばツインターボの意味。
メルセデス AMG GT.
腕に覚えあるドライバーが卓越したドライビングを堪能する時…
地上にシュトルムウントドラング(疾風怒濤)を巻き起こす。
(滑らかなテールデザインですね)
SUZUKI
スズキが目指す、次の100年というテーマ
お待ちかね国産車として小型の乗用車開発に邁進するスズキ。
浜松から世界へ躍進する2輪と4輪の製作メーカーです。
IGNIS Trail concept.
イグニス…って以前のスイフトが欧州向け輸入で付けていた名前でした。
FFと4WDで市街地から郊外のミニマムなダートもこなしそう。
新しいクロスオーバーカーを待っていた!
プレーンなホワイトも綺麗で、雪のシーズンを楽しくしてくれそう。
やはり日常生活に近いクルマだから信頼性は大切なポイント。
雪国でもスズキのFFや4WDは人気ありますよ。
軽の人気者ハスラーをスープアップしたような余裕とサイズ。
そして顔つきが好印象。 このトレイルコンセプトは白地にオレンジ色のラインがいい。
ALL GRIP
状況により、オートモード、スポーツモード、スノーモード、ロックモードにチェンジ
最適の走行性能を提供すべく開発されているんですね。
コンセプトカーには夢や自由まで乗せている。
Air Triser. (エアトライサー)
どこまでも広々と快適な室内空間。
小型車クラスのミニバンにもコンセプトカーはあります。
走行していても~仲間と寛ぐ部屋としてもアレンジは自在のフラットスペース。
なるほど、まだこんな使い方もあるんだな…と感心させられました。
いまや原チャリ…は、魔法の呪文?
Feel Free Go! (フィールフリーゴー)
クロスバイクですね紛れもなく(元気つき…と訳したい^^)
電気で走行してくれるポンポン(浜松では小さいバイクをこう呼びます)
サドルもハンドルグリップも自転車みたいな形状のEVでした。
メーターにはリアビューモニターまである先進性は見習いたいくらい。
世界最速のハヤブサを製作する会社の原付なのだから凄いのでした。
コンパニオンのおねえさん
一緒に映るのは、これもコンセプトカー MIGHTY DECK. (マイティーデッキ)
スズキのマー坊(マイティボーイ)のような軽ピックアップが面白い。
これもスクーターのコンセプト。
エンジンは低公害の4サイクル単気筒を採用しているようです。
遊び感覚はハスラー譲りのポップアートみたいな使い勝手に工夫の収納スペース。
ハスラースクート.
今回は、人を避けながらの撮影もたいへんなので写真は減らして~ガン見(笑)専門。
なんせ平日も関係なしの大盛況でカメラどころじゃありません。
巨人企業が世界を制する…そんな地球をデッカク遊ばなきゃ!!
あの○ルセデスにも造れない最高バイクがスズキの実力です。
チャンピオンイエローが眩しいゼ
まさに立体機動のSUZUKI製モトクロッサー!
青空めがけて飛んでます。 全日本モトクロス・ランキング1&2位は伊達じゃない。
2015年シーズンも世界で活躍、国内優勝。 自由の翼で魅せてくれ。
昔ならGSX…とくればハンスムートのデザインした刀(カタナ)。
いまやリッタークラスのスーパースポーツは運動性も加速も限界領域を破るのです。
この分野は4輪スーパーカーとて容易には抜けません。
GSX-S 1000F.
ブルーの機体(蒼き鋼”へようこそ)美しい輝き。
二輪の場合、加速重視のストリート系はネイキッドよりも進化。
ノンカウルで得た軽量さを爆裂加速に生かしてほしいでしょう。
この部品ひとつまでが世界の企業から町工場の熟練工が仕上げた宝石のようなパーツ。
少年は、人々の夢に乗っている幸せを噛みしめてほしい。
転倒(コケ)ちゃだめだよ。 きょうも安全に帰っておいで…
高い速度域での安全性も手応えとしてハートにメモリーしています。
だからこそ日々安全運転に徹しているんです。
(これ…レヴカウンターとシフトインジケーターに集中できますね。)
ミッションには5速MT、優しいだけじゃないホットハッチの復活
SUZUKI アルト ワークス
純正で太いタワーバーも組まれていますね。
細身の男性にしっかりした筋肉が付いている感じ、スーツの下に剛性は確かそうだ。
エアダクトも大きな開口部です。 (展示モデルにはバッテリー端子も外されてます。)
ガンメタのボディ色、レカロシートも装備され、アルトターボを超えた質感。
軽自動車クラスならではの経済性とスポーティー感はニーズを掴めるでしょう。
POTENZAのRE 050Aを奢られた足はコーナーも安心。
来春はミニマム人気再燃の予感
さて、展示棟1階のホールへ戻ります。
ここはJeep、FIAT、ABARTH、アルファロメオが配置されていました。
MINI”同様に生まれ変わり人気を博しているイタリアン、FIAT 500
アバルトを冠したスポーティーブランドの595ですね。
ABARTH 595 TURISMO(ツーリスモ)
懐かしさと現代風のアップグレードを果たして人気を得たモデルは特徴的。
Jeep”からの贈り物は、スモールサイズのSUV。
兄貴に負けないハードで力強い走りが抜群の低燃費まで獲得しました。
1,4リッター直列4気筒 マルチエア 16バルブ インタークーラー付ターボ。
大きすぎない選択?これからの基準にチョイスしましょう。
RENEGADE. (レネゲード)
Jeepの発祥は?1941年のこと、軍用4輪駆動車として誕生。
ウィリスMBが祖となるモデルでした。
Jeep Wrangler”はまさに70年を経て熟成してきたのですね。
丸い目、タフで重厚なシルエットも当時のDNAを感じさせますから。
なんだかアメリカの国民車?のように温かい無骨さが頼もしいな。
オープンスペース的で開放的(吹き抜けだし)な場所ですから。
イベント向けに楽しい展示手法ですね。
FIAT”といえば、クロスオーバーを謳う500Xが待機中なんです。
(写真は595 COMPETIZIONE)。
そのフィアット500X”はJeepのレネゲードとプラットホームまで共有します。
クラスを超えてSUVブームは拡大していきます。
4Cスパイダーなど軽量カーボン製モノコックボディで生粋のスポーツが登場。
(ほんとに不況でしょうか、世界の豪華主義は健在でしたね^^)
なんと惜しくも4Cスパイダー撮影できなかったのです。
アルファロメオ
西2方面に戻り、フランス車の魅力をお伝えしたいです。
【今回のテロ犠牲者の皆様に心からご冥福をお祈りいたします。】
PEUGEOT. (プジョー)
208”は身近なフランスのハッチバック。
308”が増えるなら来年は経済見通しも明るいのでは?。
どことなくファニーフェイス”面白いデザインですね。
C4 CACTUS (カクタス) 個人的にはダークな色合いが似合うという感想です。
CITROEN. (シトロエン)
ルノーTWINGO”これは車体とシャシーが分離して構造を見せます。
トゥインゴの3代目になり駆動方式は新たにRRを採用しました。
日産とルノー、ベンツによるアライアンスとしてスマートのプラットフォームを共用。
900㏄直列3気筒ターボと1000㏄、6速DCTと5速MTを設定します。
RENAULT. (ルノー)
この愛らしいデザインはMINI”にも負けないと思います。
日本の風土にも親しまれそうな雰囲気…まったりキビキビ系(笑)かな。
ニュアンスが国産車にも似ているんですよね?。
LUTECIA RS.
現代のルノーのスタイルには定着した感があるフェイスデザイン。
MEGANE RS.
極上のパワーバランスとスポーティーな走行性能は疾走するエスプリ。
ニュルのFF最速レコードホルダーでもありました。
フランス車を選べるなら迷わずメガーヌRSしかありません。
対抗馬は、国内ならシビックTYPE Rでしょう。
最近テレビで、来日していた『ロラン・ウルゴン氏』のメガーヌRS走行シーンを拝見して
ますますルノー好きになりました。
洋の東西を問わず クルマを愛する英傑たちよ永遠なれ。
モーターショーの観客からいえば日本の経済やクルマ文化に寄せる期待が分かります。
その名車の放った印象の多くをハートにメモリーしてきたのです。
あらためて写真を見ながら愉快な日を思い出しました。
それでは後半もお付き合いくださいね。 Kei
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