いざ参らん、まさに戦国の駅!
富山県高岡市といえば全国有数の銅器生産で知られます。
JR西日本 北陸新幹線の開通に際して建設された施設が『新高岡駅』なのです。
新幹線駅ルートとしては、富山駅


開通に伴い…長野、黒部宇奈月温泉、新高岡、金沢、小松など訪ねましたが。
どれも


特に新高岡駅と黒部宇奈月温泉駅は、誕生したばかり完全な新設なんですよ。
ご当地キャラは様々な場所で活躍する『利長くん』…クラス委員長っぽいよね^^。
序盤に登場した『高岡大兜』
まるでモビルスーツが被りそうな大きな兜が飾られています。
これは高岡町が生まれて400周年という記念事業に製作されたオブジェ。
高岡伝統産業青年会が高岡ライオンズクラブから依頼されたのが発端。
平成21年(2009年)の8月30日にアンベールされたブロンズ製の大兜。
それがこの『銀鯰尾形(ぎんなまずおなり)兜』
かつて…歴史上は加賀藩の二代藩主であった前田利長の時代。
慶長14年(1609年)に利長が祖となり高岡城と城下町が造られました。
戦になると必要な具足、特に愛用の兜がこの形でした。
銅器で有名な高岡市が開町400年にちなんで製作した傑作です。
見上げるような高さ4メートル、なんと重量は400キロに及びます。
しかも兜表面をご覧ください。細やかな彫金が施されていますね。
正面には前田家紋となる梅鉢紋が嵌め込められた豪奢な兜なのでした。
さらに兜の内側装飾には蒔絵から螺鈿の細工、象嵌までが彩られています。
実は、この巨大兜が飾られていましたのは、高岡商工会議所前ポケットパーク。
北陸新幹線の開通で新高岡駅が完成したことで駅舎に展示されることに。
南北自由通路中央のシンボルとして鈍色の凄味を放っています。
通路を歩いていて出現したのは~お寿司
天然の生け簀 富山湾鮨といえば美味しい魚介類。
ところで?これはPRの模造品。 すごく大きいんですよ(笑)。
富山県、冬場の味覚といえば『ぶり』 最高級の鰤。
こうした見事な釣鐘が、高岡市の誇る美術銅器です。
前田利長が金屋町に七人の鋳物職人を招いて興したといいます。
高岡銅器は、明治にはパリ万博にも出品されて賞賛されました。
高岡銅器の特徴。
蝋の特性を生かした鋳金の一技法である『蝋型鋳造法』(ろうがたちゅうぞう)。
日本では古く飛鳥、奈良時代の小金銅仏を製作する技術として始まりました。
我が国でも馴染み深い銅の鋳造法でした。
明治時代にも…大島如雲、鈴木長吉など多数の名工を輩出しています。
秘伝とも言うべき『蝋型鋳造法』を説明しますと
まず中型を粘土で作り、その上には蜜蝋と松脂から練合わせた蝋材を貼ります。
こうして作られたのが鋳物の原型になります。
次は原型に土と埴汁(はじる)を混ぜた鋳物土まで被せる焼き上げ作業。
それから蝋材を取り除けば、焼かれた鋳型(雌型)も出来上がり。
今度は型が冷めない内に、湯”と呼ぶ溶けた金属を湯口より鋳型へ注ぎ込みます。
ゆっくりと冷却後に型を外していけば内部から完成した鋳物が現れます。
蝋型による伝統的な鋳造法がお解り頂けましたか。
いまでも仏像から工芸品まで魅力的な銅器の産業が息づいています。
ほら、お寿司のオブジェが通路の左側に見えてます。
それから~この子は?

ますのすし~のマスコットでした。
富山県とくれば、特産品のチューリップ。

エスカレーターでホームに上がります。
新高岡
真っ赤なチューリップ綺麗です。

金沢方向からW7系新幹線が飛び込んできます。
かつて親不知など危険な難所を越えて旅した…北国街道も昔話のように
北陸新幹線は、長野

東京

白山、立山、妙高山、浅間山…など神の住む山々を眺める最新列車。
金沢、新高岡、富山、黒部宇奈月温泉、糸魚川、上越妙高、飯山、長野、大宮、上野、東京
さらに駅を見学させていただきましょうか。
貴女も車窓から砺波平野など…
チューリップの花が果てしなく咲いた景色をご覧になりましたか。
とやまレッド

これは…黄小町

謎のモニュメント…なにを表しているのでしょう。
利長くん
素敵なフラワーアレンジメント

ふふっ
キティちゃん?

豊かに工芸で栄えた高岡市を紹介するブースがありました。
紙塑(しそ)人形ですね。
越中和紙を固めて彫塑して作られた干支のお人形さん。
小さき者たち…かわいい。
信長、秀吉、家康…お面でもないし?はて
これも立派な高岡漆器ですね。
双鯛皿
味わいある、木彫りの猿
敷いてある、この越中和紙が材料なのですね。
香炉など繊細な技ですね。
ほんとうに~いろんなアレンジがありますね。
小矢部といえば、『倶利伽羅峠の戦い』
平安時代だった寿永2年(1183年)6月2日のこと
越中と加賀国の国境付近にあった倶利伽羅峠の戦いの記録。
形勢が不利だった木曾義仲の軍勢が、知略で平家の大軍を倒した戦い。
その際に、深夜…寝静まった平家の陣営に、数百頭の牛の角に松明を括りつけ
突入させる奇襲で勝利したという逸話です。
大きな音や異様な進軍に驚いた平家軍七万は、次々と敗走しました。
真実は解りませんが、逆転勝利する戦略には胸が躍ります。
(故事によるところの…火牛の計ですね)
『遠からんものは音に聞け、近くば寄って目にも見よ』
そんな富山県小矢部市の~ゆるキャラさん
メルギュウ~くんのPRのぼり^^。
なかなか~カッコイイ劇画調のPRのぼり
木曾義仲と巴御前の悲しくも美しい滅びの美学。
設計が画一的どころか、ひと駅ごとに…多彩な特徴がありますよ。
万葉のふるさと周辺案内
やはり四季折々のおもてなしが嬉しいです。
一見の価値ある大兜でした。
さあ、参られよ新高岡駅へ。
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