ひっそりと佇む建物の正体は?
金沢の近郊、河北郡内灘町にあります『内灘駅』です。
愛称は『浅電』(あさでん)と呼んで下さい。

『らーめん藤』さん

約7キロメートル弱の路線距離で、金沢駅と近郊の内灘町を繋ぐのが『浅電』です。
石川県金沢市にある北陸鉄道金沢駅を出発すると、河北郡内灘町の内灘駅までを結びます。
そうした北鉄”の鉄道路線が浅野川線(あさのがわせん)です。
浅野川線の歴史は、金沢周辺部との経済に影響されてきました。
設立は1924年1月23日、浅野川電気鉄道(浅電)として開業されます。
(当時1925年頃…存在した粟崎遊園前駅など、現在は廃線となった路線のために設立。)
就任した浅電社長『平沢嘉太郎』氏の事業である粟崎遊園は、後に浅電が事業移管しています。
そのような前身である『浅野川電気鉄道』なので、現在も愛称は浅電”(あさでん)なのです。
戦後には、この近くに広がる砂丘には進駐軍の砲撃練習場もあったとか聞いていますが…
いまは静かな季節はずれの海があるだけ。
金沢の地から出発すると終点まで含めて駅は12箇所あります。
昔から地域の通勤~通学など生活者を運ぶ大切な路線なんですよ。
金沢駅構内の一部にクロスしていまして、金沢~内灘間を17分くらいで移動します。
浅野側に沿う路線で金沢まで走る姿には…なかなか味わいがあります。
惜しいのは土手があるせいで全線が浅野川の景色を見れるポイントでもないこと…
(浅野川は美しい河川で、マガモや白鷺などの姿も…)
クルマで並走できる~道路を走りながら浅電を見つけると懐かしい金沢への街並みや景色が蘇る。
粟ヶ崎駅の手前区間にある『大野川』の橋梁を渡るところなんか特にいいですね。
フロント下に見えるスポイラー状の『排雪器』など雪国ならではの装備も架装されています。
たまに乗ってみると…ゴトン…ゴトン…それは遅いのですが(^^)
昔から、この路線で暮らしていた、おじいちゃんやおばあちゃんの気持ちになれるというか…
乗り心地ひとつにも生活者の目線でイイなあ!と感じるケイなのでした。
それよりも、近年は整備されている道路網が朝の渋滞などしている様子からすれば早いくらい。
通学で真面目そうな学生さんが多いのも…金沢らしい風土なんでしょうね。
途中の路線は昔のまま…しかし現在は北鉄金沢駅構内に進入するホームが地下駅になりました。
2007年の5月頃に完成しています。 そこは近代的な駅らしくモダンで素敵な空間です。
また紹介する機会もあるでしょう(最新の写真がなくて残念)。
浅電の主力車両は…

京王電鉄で使用されていた『3000系』を譲渡され北陸鉄道『8000系』電車として2両編成。
外観もソックリさんの『7700系』も北陸の地で活躍しています。
古都を結ぶ地方の通勤電車としてネオレトロ”な~とれいん達。

浅電” これからも頑張って下さいね!!
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