SPACE EXPO 2014
さあ~集まれロケット少年たち!!秒読み開始だ

逞しく真上を向いた英知の結晶、ロケットの模型が展示されたいます。
先端のフェアリング内には、どんな夢の人工衛星が積まれているのでしょうか。
もう気分は、『種子島宇宙センター』か『内之浦宇宙空間観測所』

お馴染みの『HⅡA』や新世代となる固体ロケット『イプシロン』は1/20スケールモデルです。
我が国のロケット開発の歴史をたどる展示物は綺麗なオブジェのようです。
LE-7Aエンジンの昇華
日本初である純国産ロケット『H-Ⅱ』ロケットが登場して以来、高度な技術が培われました。
現在、日本製の『H-ⅡA』が主力大型ロケットとして運用されています。
人工衛星の打ち上げはもとより、国際宇宙ステーションへの機材や物資補給をこなしています。
こうした多様な輸送需要も高い信頼性が認められ、安全かつ低コストで対応すべく開発されました。
打ち上げの成功率96パーセント
基本設計の簡素化は勿論、製造作業や打ち上げ作業においても徹底した効率化が行なわれて
打ち上げコストが従来の半分以下に抑えることを実現しています。
その性能と安定性は、現有するロケットとして世界有数のコストパフォーマンスを誇ります。
国産ロケットって大きいですよ、H-ⅡAのプロトタイプ初号機は、本体の直径4メートル
全高は53メートルもあり(怪獣のゴジラ並みです。)17階建てビルに相当しますね。
人工衛星は様々なサイズや重量に分かれますが、H-2Aの場合は標準型ロケットを4タイプから選択する方式で柔軟な対応をみせます。
(13号機以降のシリーズは、打ち上げ事業を三菱重工業に移管しています。)
JAXAの役割は、地上安全確保業務、飛行安全確保業務、カウントダウン時の総合指揮業務
といった打ち上げ全般の安全監理業務を実施しています。
日本が独自の技術で開発した『LE-7A』エンジン、それは初期のH-Ⅱロケットの1段目として開発されたエンジンであるLE-7の改良発展型。
安定した推力バランスの二段燃焼サイクルを採り入れています。
H-ⅡA”には1基、H-2B”には2基のロケットエンジンが搭載されています。
展示モデルは、エンジン単体でも…すごく綺麗なカタチのメカ物ですね。
そのシェアは海外にも広がっていくでしょう。
日本の宇宙開発に歴史あり
007 …ジェームズ・ボンドの武器のように、23センチの小さなペンシルロケット実験から日本の宇宙開発は始まりました。
大戦末期に桜花(おうか)と呼ばれた悲劇の特攻機は我が国の史上初となるロケット兵器でした。
単座式でロケット噴射の高速を利用した…人間が操縦する狂気の犠牲です。
ドイツはメッサーシュミットにジェットエンジンを搭載し、航空戦力として目論見ます。
また、報復兵器V2ロケットによりロンドンは焦土と化したのです。
プロペラから噴射構造に…イノベーションが押し寄せ、消えていきました。
戦後10年が経過して、ようやく傷が癒えた日本の研究者はロケットの平和利用を開始します。
日本ロケット開発の父 糸川英夫博士
推進理論は噴射式、糸川英夫博士の主導で宇宙を目指す日本の真価が発揮されつつありました。
ペンシルロケットは火薬を使用した水平発射の実験機。小さくとも理論上のデータ収集に役立ちました。
21世紀の日本からは、男女多くの宇宙飛行士が誕生して活躍しましたね。
小惑星探査、そして国際宇宙ステーションには日本の実験棟『きぼう』が稼動しています。
小惑星探査機 はやぶさ
実物大の『はやぶさ』が展示されています。
小惑星探査を目的に開発された探査機『はやぶさ』(MUSES-C)
探査すべく目指したのは、地球の軌道とよく似た小惑星『イトカワ』、故糸川英夫博士にちなんで名付けられました。
イオンエンジンを使った飛行で小惑星まで自律的に近づき、物質のサンプルを採取するミッション。
2003年5月、鹿児島の内之浦宇宙空間観測所からM-Vロケット5号機で打ち上げられました。
(イプシロンロケットで有名になりましたね。)
無事に太陽周回軌道(太陽を公転する軌道)へ投入された『はやぶさ』。
搭載された推進機関イオンエンジンにより加速、2005年5月に地球スイングバイを行いました。
サンプル・リターン
『はやぶさ』は、小惑星の表面にインパクターを打ち込み粉砕された物質片を採取する役目。
人類が地球外の天体から物質サンプルを持ち帰った星は『月』でした。
残念ながら月も形成される歴史において変成してしまっているため、もう太陽系初期に存在した物質の成分を知りえません。
太陽系内に散在する小惑星を調べると、惑星誕生のプロセスで比較的よい状態を残した天体である期待がもたれています。
こうした無人機を使い小惑星などからサンプルを持ち帰る技術(サンプル・リターン)を成功させる意義。
微惑星の残骸などから、私たちの生きている惑星を形成する材料を知ることができます。
地球などが誕生するころ太陽系星雲内に発生した変化を表す仮説を実証する大きな手がかりです。
現在の火星探査機などと違って、回収した貴重なサンプルを地球上で直接に分析できる科学的意義
は素晴らしいでしょう。
遠い旅路の果てに…彼が見たもの
地球から打ち上げられたのは平成15年…2003年5月9日のことでした。
同年…2月1日、NASA(アメリカ航空宇宙局)のスペースシャトル・コロンビア号が大気圏突入後にテキサス州上空で空中分解する大事故がありました。
3月24日には、宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』が第75回アカデミー賞長編アニメ賞を受賞。
4月14日、国際ヒトゲノム計画に於いてヒトゲノム解読工程の全作業を完了しています。
…そんな様々な出来事のあった2003年に送り出した不安と期待の入り混じるスタッフの心境。
2005年9月12日にイトカワ到着!
そして遂に2005年9月12日(日本時間で午前10時)、『はやぶさ』はイトカワが浮遊する空域に到着しました。
JAXA臼田深宇宙局にて観測されたドップラーデータによれば、減速噴射後に小惑星イトカワから距離約20キロメートルの位置に静止して目的の科学観測を開始します。
(そこで5ヶ月の間、レーザーやセンサーの走査やカメラ撮影などを繰り返します。)
日本製の小惑星探査機が未知の天体にアプローチするロマンと科学的な成果は大ニュース。
『はやぶさ』のもたらした観測記録は、憧れの科学誌『サイエンス』にも特集されています。
これまで知られていない原始の小惑星について新たな知見が得られたのです。
9月12日は 宇宙の日
おかえりなさい 地球の子よ…
まるで大航海時代のヴァスコ・ダ・ガマやコロンブスのように未知の航路を冒険したのです。
たとえ機械であっても度重なる危険や遭難すら乗り越えて…やり遂げた偉大さを讃えます。
2010年6月13日、工学実験機『はやぶさ』は地球へ帰還。
自らを創造した人類の住む惑星…青い地球を再び感じながら旅の終焉は迫ります。
サンプルの入った搭載カプセルを南オーストラリアのウーメラ砂漠へ落下させ燃え尽きました。
多くの無人探査機は目的地からは帰還不能という常識を覆して戻ってきた『はやぶさ』
この旅で科学的実証値の高さから、日本と世界の宇宙開発に貢献したのです。
新技術で繋ぐ地球と宇宙
搭載された新しい技術イオンエンジンで小惑星を目指しました。
新技術は、キセノンという気体をイオン化して電気的に噴射しながら加速するイオンエンジン。
宇宙では効率が非常によく、将来の月と惑星探査でも重要な技術として期待されています。
探査機が自ら判断して近づく自律航法を実証したり、カメラやレーザ高度計のデータから小惑星との距離を測りながら近づきます。
ロボットのような無人観測機が拓く将来、科学観測機器が生かされ小惑星を探査しました。
(カメラ撮影、レーザ高度計、X線計測装置、赤外線観測装置などは科学観測の要)
地球の大気圏に突入し戻ってくる再突入カプセル技術も、宇宙工学の重要な実験です。
小惑星イトカワ
実際の大きさは540m×270m×210m(単位m メートル)直径330メートル
『はやぶさ』は大気圏再突入には耐えられず摩擦熱により分解しながら消滅。
サンプル容器を収めていたカプセルは分離してパラシュートで南オーストラリアのウーメラ砂漠に着陸。
翌14日16時8分に日本スタッフの手で無事に回収されました。
(まるで生物の一生のサイクルを見ているようです。)
カプセルが日本に到着したのは6月18日、内容物は徹底した調査が行なわれていきます。
そして11月16日に…ようやくカプセル内より回収された岩石質微粒子は大半がイトカワのものと判断されて発表を迎えました。
Asteroido ITOKAWA (1000分の1縮尺模型)
COSMIC FRONT
コズミックフロントは、NHKの人気番組です。
見上げる夜空 …天上界の遥かな銀河宇宙に思いを馳せる。
この番組は、人類が知りえた宇宙の謎をドキュメンタリータッチでお伝えします。
実写の鮮烈さはもちろん、CG映像や豊富な科学の最新理論で描く壮大な宇宙像に魅了されます。
萩原聖人さんのナレーションが聴こえてくると…なんだか感涙の貴女。
そうです、あの木曜PM10:00~(月曜11:45再放送)の本格派スペース・ビジョン。
是非、ご覧ください。

国際宇宙ステーション ISS
International Space Station.
ISSの質量は420トン、大きさはサッカー場くらい(108,5m×72,8m)あるんですよ。
人類が宇宙空間に建造した最大級の構造物なんです。
幾多の科学者が苦悩し、最後に革新的な思考の世代により飛翔した量子力学。
まさに『部分と全体』…ウェルナー・ハイゼンベルクの著書みたいな宇宙ステーション建造。
アメリカ、ロシア、日本、カナダ、ESA(欧州宇宙機関)の協力あればこそ運用されるISS。
いまだ対立する陣営が感情や利害関係を超えて共通した人類の平和と利益のために動いた時…
脆弱ながらも宇宙空間に新たな平和の砦が生まれたのです。
地球…そして宇宙の観測、宇宙環境を利用した様々な実験と研究を行える軌道上の有人施設です。
そこは高度約400km上空の熱圏にあり、地球の赤道に対して51,6度の角度を保ちながら
秒速にすると約7,7km(時速約27,700km)で飛行しているのです。
軌道上での組立が開始されたのは世紀末の1999年、まだ小さな鉄の塊でした。
ようやく完成したのは2011年7月のこと。
アメリカなどの要望で運用期間は少なくとも2024年まで延長すべく検討されています。
その間に必要な費用を見積もると、なんと1540億USドル。
生命科学の謎や難病の新薬だって生成できる可能性がある宇宙空間の実験室。
戦争などに費やすことの…なんという愚かしいことでしょう。
最近、ウクライナ情勢などをもとにロシアが参加を断念しようという動きも見られます。
もっとも過酷な空間にあるからこそ叶った自由の場を失わないために
ここに国境線を引いてはならないのです。
ISSに求められる意義
地球1周を約90分のサイクルで自由落下しながら回っているISS。
大きく翼のように広げた太陽電池がエネルギーを作り出しています。
宇宙ステーション内部は、重力が地上の100万分の1程度しかなく…与圧モジュールでも
人間は重力下にないため、ムーンフェイス(顔が浮腫んだように)になるのです。
そこには各種の有害な宇宙放射線が降り注ぐ環境、ISS周囲は抵抗となる大気が極薄の空間です。
天国のように語られる特別な環境も実は地獄と背中合わせ。
人類の幸せと未来のために有益な研究の拠点として宇宙実験や地球と天体の観測を行うプロジェクトなのです。
科学技術を推進して一層向上させることで人類の生活と産業に福音をもたらす役目に世界中が期待しています。
アメリカ、ロシア、ヨーロッパ、カナダ、日本など先進15ヶ国が最新技術を結集して国際プロジェクトに参加しています。
日本は、HOPE『きぼう』実験棟、そして重要な補給機『こうのとり』(HTV)などで参加しています。
JAXA宇宙航空研究開発機構
JAPAN AEROSPACE EXPROLATION AGENCY
現行、JAXAの最大ともいえる宇宙開発の最前線がISSに設置された日本の実験棟。
宇宙空間の『きぼう』はISS(国際宇宙ステーション)の一部であり研究室。
しかも日の出前と日没後の2時間ほどの間に地上から肉眼で見ることができるんです。

貴女の澄んだ瞳で探してみましょう… アッ あれだ見えてきた。
ISS最大の実験モジュール『きぼう』実験棟は、日本初の有人実験施設となるもの。
地上と同じ1気圧にまで与圧された船内実験室と船外実験プラットフォームという実験スペースから形成されています。
船内実験室は長さ11,2m、直径4,4mの大きさで、宇宙飛行士は軽装でISSのモジュールと内を移動できます。
快適な船内実験室では、実験ラックを使い微小重力環境で宇宙放射線などを利用した科学実験を行います。
(必要に応じて企業や国家のオーダーした特殊な実験にも対応しています。)
快適といいましても、地上とは比較にならない宇宙放射線などに曝露し続ける宇宙は、現在の技術でも生命の危険は免れません。
ISSの船外実験プラットフォームは宇宙空間に直接曝されており、宇宙空間を長期間利用する実験や天体観測・地球観測などができるISSの中でも独特の施設です。
船内実験室にはエアロックがあり、「きぼう」のロボットアームを操作して、エアロックから船外実験プラットフォームへ実験装置を直接出し入れすることが可能になっています。
船外実験プラットフォームは宇宙空間に直接曝されている領域
宇宙の環境を長期利用する実験や天体観測から地球観測などが可能な独特のユニット上です。
実験室にはエアロックが装備されており、『きぼう』のロボットアームを遠隔操作しながら、エアロックから船外実験プラットフォームまで実験装置を運ぶことも可能になっています。
ISSの装備も過去最高
2003年3月に船内保管室を設営、2008年6月に船内実験室とロボットアーム装着。
そして2009年7月、船外実験プラットフォーム取り付けが終了。
『きぼう』日本実験棟は完成しました。
実物大の展示モデルですが、さすがに大きくて宇宙で稼動しているかと思うと感動的。
お台場方面の『みらい館』にも実験棟の実物サイズモデルが展示されていまして楽しいですよ。
『みらい館』の宇宙ステーション

10万キロの塔 宇宙エレベーター構想
地味に見えますが、多分…実現すれば最大の構築物(軌道エレベーターとも呼称されることも?)
これは会場で理論を実験するために作られた実験機、よく大学や企業対抗でコンペもあります。
つまり宇宙空間から地上までを繋いで昇降機(クライマー)で行き来しようという遠大な計画。
コズミック・フロントで9月11日(木)放送されますよ。
赤道の洋上に浮かぶ地球側ステーションの『アース・ポート』から、こうした宇宙エレベーターに乗れば
上空3万6000キロメートルの静止軌道ステーションに昇れるのです。
さらに宇宙空間まで昇降する夢のシステム。
地球上で構築しようとする限り、巨大な建設物は自重によって崩壊する限界点があるのです。
しかし、9万6000キロメートル彼方にある宇宙まで伸びる軌道エレベーターを理論的に実現することは可能といわれています。
これが完成したら、惑星上から宇宙へと無駄なく進出できるんです。
大林組は、宇宙エレベーターの持つ未来への可能性を探求しているようですよ。
日本の最新型 人工衛星
いぶき GOSAT
(Greenhouse gases Observing SATellite)
いぶきは大気を見守ります。
時代を反映していますね。 環境省、国立環境研究所(NIES)、宇宙航空研究開発機構の共同開発。
『温室効果ガス観測技術衛星』は2009年1月23日に種子島宇宙センターから打ち上げ。
地球温暖化の原因とされている二酸化炭素やメタンガスなどの温室効果ガスの濃度分布を地球規模で宇宙から観測します。
2号機となるGOSAT-2も計画されており、2017年度に打ち上げが予定されています。
(開発元は三菱電機)初号機より観測精度を向上させ、雲やエアロソルセンサーへの観測波長域を追加させて、ブラックカーボンからPM2,5などのの微小粒子状物質の監視を可能にします。
ここに注目!

会場では、キュリオくんの解りやすく説明してくれるパネルがあります。
みちびき 準天頂衛星
準天頂衛星システムは、補強信号の送信により、これまでのGPSが誤差に比べて、僅か1メートル程、さらに数センチまで測位精度を向上させようと目指します。
GPSシステムの補完と補強のため準天頂衛星が日本の天頂付近に常に1機以上がフォローするように、最低でも3機の衛星がいるのです。
準天頂衛星初号機『みちびき』は、その技術実証と利用実証を行っているんです。
日本の空(宇宙)も変わるかもしれません。
宇宙基地も商業ベース?
ラスベガスに本社があるホテル王のロバート・ビゲローが興した宇宙ベンチャー企業です。
アメリカでは、宇宙開発で昨今ベンチャービジネスが花盛り。

ビゲロー社もビジネス対象として世界各国を相手に展開中。
クライアントには、イギリスやオランダ、日本の名も見えます。
民間宇宙ステーション『スペース・コンプレックス』(ビゲロー社)
同社の1/30スケールモデルを展示していました。
次世代スペースプレーン開発計画
私たちは宇宙を遠いと感じていますが、宇宙飛行のためのスペースプレーン計画がありました。
国際宇宙ステーションまでクルーを安全に運ぶ機体は全長が9メートル。
主に人員輸送のためだけなので、ダウンサイジングできました。
(どこか懐かしい科学特捜隊のビートルに似ている…?)
いまや食糧から衣類、各種実験装置といった補給物資輸送は『こうのとり』などが任務を担います。
『こうのとり』の大きさは全長10メートル、直径4メートルほど、サイズはスペースプレーンと同じくらい。
6トンまでの補給物資を運べますから、補給後に用途を終えた機器や衣類などを積み大気圏に再突入し燃え尽きるシステム運用の時代。
人員と物資を棲み分ける余裕の工夫がお互いの効率と安全を高めたのですね。
次世代スペースプレーンの名は、『ドリームチェイサー』(シエラ・ネバダ社製)です。
会場には1/3スケールモデルを展示していました。
ドリームチェイサーは、2~7人の乗員を低軌道まで運び、再び帰還させる為に計画されています。
まさしくスペースシャトルに代わる宇宙往還機として実現間近だそうですよ。
アトラスⅤ型ロケットに搭載してで打ち上げは垂直状態、帰還時は滑空して基地の滑走路へ着陸するんです。
2016年11月の初軌道飛行に向けて開発実験は進んでいます。

スペースプレーンの概念は、1機台のハイブリッド・ロケットエンジンで地上から垂直に打ち上げようとする形式。
毎回6人の乗員と貨物を国際宇宙ステーションのある周回軌道へ投入します。
ドリームチェイサーにはNASAで研究されていたHL-20のリフティングボディの設計を取り入れます。
次世代スペースプレーンは夢の翼
アメリカから第二のシャトルが飛び立つ日がくるなんて最高じゃないですか。
再突入時にかかるG(加速G)も1,5Gと大幅に軽減されているそうです。
注目の新しい推進剤は、スポコンのチューンドカーみたいにNitrous Oxide(亜酸化窒素)とHTPDという物質の組み合わせになるそうですが …専門外すぎて解りません^^。
大型で液体燃料ロケット全盛から、普及型の固体ロケットブースターに…
そしてハイブリッドの燃料方式に進化しようとするロケット技術。
宇宙への情熱が加速させるのです。
こんな風にISSへ接近していくのでしょうね。
急ぎ足で会場を見学しながら素敵な宇宙体験…いまでも夢でリフトオフ。


撮影では来場者が写らないように間隙をぬってますけれど実際は…
あまりに人が多すぎて、超ほしい宇宙グッズがありながら…長蛇の列が並ぶレジに負けました。
このキュリオくん~包んでいただけます?~ええっ非売品(すぺ~)

会場に設営された『8Kスーパーハイビジョンシアター』も時間切れで体験を断念。
ケイにとって宇宙開発以上に厳しい夏(笑)。
NASA”ねばならぬ何ごとも!

スタッフの皆さんもNASAよりも丁寧で解りやすい対応ありがとうございました。
(NASAに行った事ないですが^^)
ご覧のように宇宙は魅力いっぱい、会期は~9月23日まで展示品も最高です。


では、ご一緒に\(^_^)/せ~のォ
すぺ~
会場から出ると、もう幕張は涼しい風の街…。
17世紀の科学者アイザック・ニュートンは長寿であり、84歳まで生きました。
彼が著した『プリンキピア』は科学の大系を成すものでしょう。
『自然哲学の数学的諸原理』
私たち人間をとりまく自然界に対する新しいものの見方が示されています。
高度な客観性、実験や観測、数学的な理論で証明される自然観は当時も新鮮だったでしょう。
ガリレオ・ガリレイ、コペルニクス、ヨハネス・ケプラー、ホイヘンス、デカルトといった先駆者の業績を整理しながら…自らの研究成果による近代科学の集大成を編纂しているそうです。
見学者には未来のニュートンとなりえる新たな『プリンキピア』を著する子供もいたかもしれない。
貴女には…どんな未来が待っているのだろう。
序文には、自然現象も力学の諸原理から推論を経て導き出されるのではないだろうか。
そう書かれているそうです。
なまじ…科学者は研究ばかりと思われがちですが、
ニュートンは繊細に謙虚な視点で人間という存在を見つめていました。
彼のフィロソフィーとは…
晩年、死期を迎えたニュートンの言の葉は…
『…この私が世の中からどのように観られているかは知らない
だが…私自身が知る私という存在は、波打ち際で遊びながら…時々ふつうより綺麗な小石や
美しい貝殻を見つけて無心に喜んでいる少年のようにしか思えないんだ。
真理の大海原は…なにも解き明かされることなく、私の前に横たわっているというのに…』
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