GUNDAM FRONT TOKYO.
お台場のダイバーシティーといえば 『ガンダム・フロント東京』
緑の木立の向こうに立つ連邦軍のモビルスーツ、なかなか良いロケーションですね。
ガンダム・フロント強襲!

プロローグ…
人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって…既に半世紀が過ぎていた。
地球の周りの巨大な人工都市は人類の第二の故郷となり、人々はそこで子を産み育て、そして死んでいった。
宇宙世紀0079…
地球から最も遠い宇宙都市サイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦政府に独立戦争を挑んできた。
この一ヶ月あまりの戦いでジオン公国と連邦軍は総人口の半分を死に至らしめた。
人々は自らの行為に恐怖した。
このナレーションで知られる名優、永井一郎さんも今年1月に急逝されました。
彼の演じるキャラクターは作品中でも、各話にサブキャラとして登場して印象深いですね。
サザエさんの磯野波平からヤマトの佐渡酒造、うる星やつら~の怪僧チェリー(錯乱坊)など…
表現も豊かに多くの世代に支持されてきました。
詳細な設定資料は加速を続け、まさに架空の世界も本物に迫りました。
注目作品だけに演じる声優さんも挿入歌も多彩なアーチストが参入しています。
(ガンダムなど、アニメ作品でデビューできた歌手も多いでしょうから。)
シャアなどサブキャラのほうが魅力的という図式も定着させたようですね。
経済効果は、ジオニック社に依頼したい
こうなるとガンダム?は産業化していて、コロニー公社を設立したくなるのでは(笑)。
大河原邦夫氏から始まり、カトキハジメ氏などデザインの潮流も変わっていきます。
まさにバンダイとサンライズ中心に、アニメ界のコングロマリットの様相を呈しています。
そんな彼等がいたからこそガンダム世界で描かれる宇宙世紀は、数多くの続編を生み出し多くのファンに愛された。
エンターテイメント性も含めて、ガンダムというキーワードはグローバル。
時代が求めたのは、膠着状態の科学技術の進歩より…夢見た未来のテクノロジー。
お台場の潮風公園に出現して以来、ガンダム立像は記念碑のような存在感。
夢見たものを具現化した情熱に敬意を贈りたいですね。
木馬?…連邦の白い奴?… 台詞にパワー負け
私自身は、航空機やロケット、クルマ・バイク趣向なので
ガンダム・ファンのように多様な作品世界を網羅したり出来ません。
とにかく皆さん、科学考証など奥が深い凄い知識で驚かされます。
(個人的なお勧めアニメは、『戦闘妖精 雪風』…航空機が美しく描かれています。)
買い物に行けば…人生いたるところにガンダムあり?
ダイバーシティーは、お洒落なショッピングモールなのですが。
巨大ロボットの背景として違和感ありませんね。
これまでの合体ロボットという変形シークエンスを可能な限り残した演出。
それがパイロットの生還率を上げたり、攻撃オプションとして単独飛行できるギミック。
コックピットとなるコアファイター構想でしょう。
上半身と下半身の中核としてドッキングします。
しかも他の同時開発されたモビルスーツとの互換性まで考慮された兵器として。
こうした開発モデルですから…およそコストなど度外視された重要機密の塊りでしょう。
玩具メーカーが、巨大な立像を製作しても社会に受け入れられるほど定着しています。
2014年が35周年記念ということで、まさしくガンダム世代の台頭なのですね。
それでもガンプラ買ったことがなくて…
年々、進化を続けたガンダムプラモは、間接などの可動ギミックの追求が素晴らしい。
例えば…肘や膝が2段間接になり(硬い模型が整合性ある動きでポージングできます。)
滑らかな動きを再現できるのですが。
画期的です。 これまで硬質な素材のロボットが抱えていた問題がクリアされている。
これは玩具だからなどと言っていられません。
同社には凄いアイディアマンがいるのですね。
プラモは接着剤も使わずに組み立てできるそうですよ。
モビルスーツという技術革新に携えて
アニメーションだから人間のように豪快な動きが出来たんだ…そんな妥協点は皆無。
しっかりした論理で、可動部位が仕上げられているのには驚きです。
現実には、人型である必要性もなく、ガンダムの様式美といえるものですけれど。
もしも将来こうした機械が実現するとしたら、貴重な技術の捉えどころと評価されるのでしょう。
ファーストガンダムの時代には、ハリウッドのスターウォーズがSF界を席巻していました。
背中のビームサーベルの装備は、ロボットにライトサーバーを持たせたら?というものか。
昭和時代の特撮作品を拝見しますと、STAR WARSに衝撃を受けたことが解る演出が多いです。
いまや、日本アニメが世界にデザインの影響を与える時代。
その傾向は軍事兵器に至るまで…見られます。
ガンダムの視点!
あの311…震災以来の世界は、原子力の汚染に対する過剰な反応の渦中。
原子力発電所を誘致して、巨費で潤っていた地方自治体も大きな転換期を迎えました。
さて、架空の兵器モビルスーツの動力は小型の核融合炉を搭載しているという設定でした。
ガンダム作品の中でも、以前からSEEDなどで核汚染を防ぐため廃止条約が結ばれる描写が。
また、近年の作品ガンダムOOでは、GNドライブ(太陽炉)と呼ばれる無公害の永久機関が登場しました。
そうした面でもガンダムの社会性や着目点は時代を先行しているのかもしれませんね。
アニメ作品自体が来るべき時代のニーズを先取りしているのです。
背中で語るモビルスーツ
ガンダムデザインは年々…まとまりや緻密な計算から美しさが増し。
いまや最高のプロポーションといえるでしょう。
機体が放つ力強さやボリューム感は損なわず、スマートさがあり、構造に納得させる真実味があります。
高性能のロボット、巨大な戦艦を母船として運用、避難した一般人の収容
少年がパイロットに選ばれ…望まぬ戦闘に運命をかけるストーリー。
謀略や駆け引き、人権侵害と殺戮の正当化。 大人社会の憎悪と醜さを描写した反発。
あまりに多い日本の…この種の物語り。
Z”の カミーユ・ビダンのように主人公が精神破綻して終わることまである。
ターンA”の 黒歴史に葬られた過去の忌まわしい終末戦争と月の移民が帰還。
08小隊”の シローアマダは片足を失い、アイナと戦場から失踪していく…。
ユニコーン”の バナージは宇宙世紀の悲しみと闇を変えられるのだろうか…。
ニュータイプ… コーディネーター 宇宙に進出した人類の革新に対する疑問と衝突。
20世紀までの悲惨な戦争描写が痛みを重ねる。
ジオン公国は明らかにナチスドイツのイメージを踏襲しており、それが日本の戦争責任の払拭に見えてならない。
戦争否定と平和論には、己さえ良ければという逃避願望が潜んでいます。
勝てる戦争なら国民は狂喜の沙汰。
負ければ途端に責任のなすりあい。
フィクションだからこそ、案外…民衆の心底が見え隠れしているのだろうか?。
血塗られた無言のメッセージ
ガンダム… 正義の味方的に捉えているからこそ、誰しも被写体とし抵抗なく見上げる。
しかし、破壊兵器の代名詞モビルスーツ。
あくまでも兵器であり、作品が伝えるのは乗り手(使う側)次第で凶器に変わる事実です。
ガンダムVSガンダム…0083では、連邦軍の正義の象徴ともいうべき新型ガンダムが
ジオン残党に盗まれてしまう(条約で禁止された核兵器の保有が明るみに)。
終始、ガンダム同士の死闘が繰り広げられ、最後には主人公が英雄どころか軍事法廷に…
こうした描き方をして、戦争など暴力の否定も怠りないサンライズ作品。
いきま~す!、よろしいですか?、いつも行儀よい台詞でした
少年達に夢や希望を与えるだけがアニメではないから。
ガンダムに託されている意味はディープな側面を隠せません。
聡明な日本人なら、単純なロボットアニメ以上の内容が惹かれる理由でしょう。
跳べ!ガンダム
こうして最近、あらゆるガンダムを視聴してみましたが、まだまだ終わらない。
幾つものシリーズ中には、ストリートバトルのような武闘伝やニュータイプ否定ものまであります。
いかに様々なテーマで取り組んできたことでしょう…35年。
子供が大人に成長する年月です。
しかし未曾有の経済破綻や国際問題も山積して、架空の宇宙戦争どころではない日本。
G”の肖像
これからの世界に羽ばたく大切な答えが含まれているような気がします。
メカを楽しんで、キャラに萌えて、世界情勢に比較したり…ガンダム世界は続くでしょう。
それでも私はガンプラを買いませんが(ゴメンナサイ)。
好きですねニュータイプやモビルスーツという概念。
さあ、つまらないことを論じてしまいました。
お子さんたちもお父さんも ガンダム世界でエンジョイしてください。
ほんとうに素晴らしいカッコよさ!!
模索される新たなガンダム世界の構築に、仮面の男とニュータイプは欠かせない。
次は、君のガンダムだ!
ガンダム・フロント強襲!

お願い☆ 記事の無断転載を禁じさせていただきます(^-^)/。