この季節が最も美しい多年草の『しゃくやく』
その花が漂わせるのは高貴な美しさといわれます…芍薬(シャクヤク)。
こんな庭に、不釣り合いではないかと思えるほど華やかに咲いてくれます。
古来より 『立てばシャクヤク、座れば牡丹』などといわれる花のように…
ボタンと並んで高貴な美しさを漂わせ、豪華でエレガントな花を咲かせます。
真冬には枯れて地上の草木はなくなって、根だけで越冬するシャクヤク。
それに対して牡丹は、枝や木が残ります。
似ている植物ですが、それぞれ特徴があるものですね。
日本へは千年も昔のこと…平安時代より以前に薬草として伝来しました。
天与の美しさのせいか、役割は観賞用として同属の園芸品種を増やされてきました。
そうした品種は、親しまれ『和芍薬(ワシャクヤク)』と呼ばれてきました。
…翁咲きや一重咲きやなど、一般的には…すっきりした花が多く
欧州に渡り育成された品種のことを『洋芍薬(シャクヤク)』とも呼びます。
こうしたシャクヤクは、バラ咲き…手鞠咲きといった形に改良されています。
海外の派生品種は、多くの弁数と…はっきりした香りの個体が特徴です。
もちろん、牡丹との交配から~両者の交配品種もなど新しい芍薬が生まれています。
私の庭に咲く花々では、月下美人に次いで華やかさのあるシャクヤクでした。