きょうから9月、皆さんの夏は如何でしたか?
新潟あたりを走行していると、こうした看板?に出会います。
そうです日本を縦断する地溝帯の、糸魚川静岡構造線『フォッサマグナ』を示しています。
これが我が国を東西に分ける領域の印。
西側は西南日本であり、東側は東北日本という訳です。
飛騨山脈などの大部分(西南日本方面)は、中生代から古生代を含む5億5000万年前から~6500万年前の地層です。
それに対して、フォッサマグナの領域である場所の中でも、有史上まで噴火を繰り返していた山が新潟にあります。
妙高連峰付近になると、大半が2500万年前以降に火山噴出した層や堆積物(新第三紀~第四紀となる地層、新第三紀層や沖積層~洪積層)なのです。
これだけの違いが地質構造に見られるなら、それを形成したのは通常の断層運動では到底起こり得ないことで、古代に於ける大規模な地殻変動との関係を如実に表すものなのでした。
線引きしたようなイメージがありますが、ここは幅広い層を成す範囲の西の端。
日本の本州は、平たく言えば、この辺りで折れているようなもの。
さて、そんな西日本なのですが、新潟以西の白山麓など~福井県にかけて太古の化石が発見される名所なのでした。
そうした白山の麓にある手取り湖の周辺には、絶好のドライブコースがあります。
石川県の手取りダムから福井県の県境へと走る国道157号線。
山深い白山市には、近年~恐竜化石の発見で大ニュースとなった桑島化石層があるのです。
桑島化石壁とは、手取層群桑島層と呼ばれ、約1億3000万年以上も前の地層が露出している崖があります。
(カメなど水棲爬虫類の化石も頻繁に発掘されていたそうですから。)
おっと! 国道沿いに見えてきました、怪獣じゃありません。
これは恐竜ですよ!。
見とれていると~目が合います(照れ^^)。
いかなる神話よりも遥かな時の彼方、桑島の化石壁から発見された痕跡…。
肉食恐竜に属する仲間、近年の新説でもある羽毛恐竜の仲間、植物食恐竜の仲間、グライダーのように空を駆けた翼竜の仲間…
中生代の動物でトリティロドンの仲間、ほ乳類の仲間やトカゲの仲間、水辺に暮らす小さな生き物たち。
失われた世界を垣間見れる様々なメッセージ。
白亜紀前期に生息していた恐竜の『アルティリヌス』のようですね。
植物を好んで食べる大人しいタイプで鳥脚類、体長は8メートルもあり、体重は4トン程。
二足歩行していただろうと思われます。
特徴的な~とても高い鼻をしていて、嗅覚が鋭かっただろうと考えられていますね。
(アルティリヌスは…高い鼻という意味を持ちます。)
実は…この恐竜さんは、157号線沿いにある不思議な太古の丘へと誘う目印なのでした。
ここで減速しターン、恐竜達のプレートに従って坂を登っていくと?
『白山 恐竜パーク 白峰』 があるのでした!。
噂によると…20メートルを超える竜脚類のオオアラシリュウやトリケラトプス、
ティラノサウルスなど数多くの恐竜化石や貴重な生物の化石標本などが見学できるんです。
1億3千年前の化石…どんな世界だったのでしょう。
白山地域では、そんな古代の生物が闊歩していたそうですよ。
レアすぎる豊富な資料、上映映画や化石の発掘体験コーナーもあるんです。
(興味をそそるなあ、時間があれば是非とも見学したいです。)
生憎の雨天でしたが、霧に煙る山々をバックに…古代からタイムスリップしてきたような恐竜のビジュアルが凄いですから。
もちろん安全運転しましょう。
(この区間はトンネルとダム湖の景観を楽しみながら腕も磨けるワインディングの名所。 これから紅葉が綺麗になるでしょう。)
いまでも多くの恐竜や古代の生物が化石で発見される桑島層は盛んに研究されております。
発掘された化石の多くは、史跡名勝天然記念物として管理されています。
(石川県文化財保護条例(昭和32年石川県条例第41号)第31条第1項の規定に基づき、次のとおり県指定史跡名勝天然記念物を指定。)
ご注意!
桑島層などの崖は保護されていまして、個人が許可なく発掘などは出来ません。
近年、こうした場所での植物化石などを違法に盗掘~採取して荒らす者がいますので厳しく禁止されています。
(化石の宝庫、福井県大野市和泉も教育委員会に採取を申請なさらないと訴えられるそうです。 お気をつけください。)
みんなで貴重な化石を含む地層を護りましょう。
こんなに大きなサイズの恐竜が支配していた白亜紀の空も青かったでしょうね。
草食恐竜さんは豊かな植物を栄養にしていました。
(貴女を食べたりしませんよ)
緑色の恐竜は~マスコットの『リュウくん』です。
この坂を登ると恐竜達の天国が…家族連れが行楽には最高でしょう。
恐竜パーク内に特設された化石発掘コーナーならば、子供さんでも安心して発掘体験できますよ。
とても静かで景色の美しい白山麓の自然を満喫できます。
(実は女性や若い恋人たちにこそ~お勧めの素敵な恐竜パークらしいんです。)
大昔、古手取り湖と呼ばれる湖沼地帯や湖が集まる広大な環境だったらしく、生物の化石層から次々と恐竜や水棲生物が見つかるのは当然!。
これは驚きの場所だぁ~
私も挑戦したいです。(また次回のお楽しみにしましょう。)