晴れ夏の厳しい陽射しの中、柘榴(ざくろ)が実っています。






小さく並んだルビーのような透明感ある種衣が凝縮されているなんて思えない?


ユーモラスな外観 …いずれ表面が裂けると露出するのです。




実は表面全体が赤褐色になるのですが、これはまだ…そこまで成熟していません。


とにかくカタチの面白い果実ですから。








日本でのルーツは、9世紀頃に海外から伝来したという柘榴の歴史。


独特な実の裂け方を…様々に表現した言葉がありますね。






また久々に書きますが、ザクロの薬効性…


その前に、見ていると条件反射で唾液の分泌が感じられます。


(私自身、柘榴の味は~酸っぱい果物だと認識しているようですね^^)



中国や日本では、石榴果皮(せきりゅうかひ)と読んでいますが、樹皮などを乾燥させた煎じ薬を調合して…酷い下痢や下血といった症状に内服させました。


また、口内炎から扁桃炎などの治療をすべく、うがい薬としても煎じたとありますね。


医薬品がたくさんある現代、その可愛らしさ(変)を愛でながら~園芸植物として楽しむのが一番でしょうね。


(けっこう大きく茂りますから、広い~お庭が良いでしょうか)









柘榴の花言葉は、優美な美しさとか、円熟した美しさを表す言の葉ばかり。


(年上の女性を崇めた逸話もありそうですけれど…)


ローマ神話では、主神ジュピターの妻ユノーさんが実を好んでいたというくらいですからね。




早々と…地上に墜ちてしまった可哀相な実も黒ずんできています。


忌み嫌われる言い伝えもありますが、やはり善いことの啓示が多いですね。


根ほど濃くはありませんが、揮発性のアルカロイドを僅かに含む果皮のせいでしょうか?。


地に落ちても虫に食われていませんね…。


こうしたことから、害虫除けにも使われたのかもしれません。








ほんとに~ただ見ているだけで楽しくなる柘榴。