西暦2006年、F.C.C. TSR(Technical Sports Racing)は鈴鹿8耐で悲願の初優勝を飾る。
続いて2011年、彼らは2度目の優勝に輝きました。
予算も動員数もケタ違いであるワークスチームに打ち勝っての栄冠でした。
株式会社 F.C.C.とは、摩擦材の開発からクラッチの組立てまでを一貫して生産するクラッチメーカーとして世界シェアNo.1を誇ります。
国内二輪メーカーを始め海外9ヶ国13箇所に生産拠点をもつ、グローバルな生産体制が整えられています。
レース活動では1988年にTSRとのジョイントからスタート。以後…最強のパートナーに。
浜松の勇気!! 鈴鹿8耐優勝マシン。
日本のオートバイレーシングチーム TSR(ティーエスアール)。
テクニカルスポーツレーシングは、レース活動以外でも公道車両販売部門により、マフラーやバックステップなどオートバイのカスタマイズパーツを販売。
公道用車両の販売や各種整備などを手掛けています。
鮮烈なブルーをベースに、白地で描かれた社のロゴを配したマシンのカラーリングが印象的。
F.C.C.カラーとして知られ、いまやホンダのスポーツバイクの人気カスタムペイント。
スリックタイヤとGPレーサーを彷彿とさせるシングルのセンター・マフラー。
そして、なによりも心臓部で大パワーを受け止めるクラッチの性能。
奇蹟は… 疾風の向こう側にありました。
チーム総監督である藤井正和さんはの言葉。(以下略)
目標は、『スーパーヒーロー』を生みだすことです。
現在のモータースポーツ界に足りないもの、それは、世界で勝てる“日本人のスーパーヒーロー”だと思っています。
現状では欧米のライダーの実力は圧倒的。
(モータースポーツなど、マシンと一体化した魅力ある競技種目)
決して不可能な話ではないのです。 オートバイの最高峰4大メーカーが存在する日本ならば…
今、日本人は残念ながら自信を失いかけていると思います。
世界一になることに飢えている。 だから世界中を席巻するようなライダーを誕生させたい。
世代を越えて『あんな人になりたい!』とみんなが憧れるようなスーパースターを輩出したいのです。
日本中を感動と熱狂に包むような瞬間。
監督の、なんて熱いメッセージなのでしょう。
総監督の藤井正和さんの言葉は、私たちが待っていたビジョンを明確化してくれました。
クラッチとは、動力を伝達する重要な部品です。
しかし… ほんとうに繋いでいるのは人間の信頼と絆なのではないでしょうか。
200マイルを超える速度で走り、陽炎の第1コーナーに消えていくマシン。
あくまでも信頼する人間力で、世界に誇る工業力が生み出したパーツが供給され耐久性を支える。
四輪以上に、ライダーは生身で挑まなくてはならない二輪レースの世界。
あくなき可能性への挑戦 いつだって諦めないからこそ道は開ける。
真剣に、そして優しく、誇りとはそういうものではありませんか。
傍観者で終わらないために…
今年も夏は来る!!