とある地方のカーショーでお披露目されていた ”KAWASAKI-Z”
いまやゼファーのフレームや空冷エンジンでも、外装換えて”Z”スタイルは再現されたり。
KAWASAKIのZイズムは、高度な加工技術やパーツの確立で受け継がれます。
艶消し黒のショート管…アップハンドル、この機体の独特なグリーン系統の塗装。
ここまで美しく仕上がれば、これはワンオフの宝石に変えられた!
スポークホイールやリアのドラムブレーキにまで…あの時代の輝きが宿る。
「西からの…時代の風」
常識をブレイクスルー。 それは常軌を逸することでもありました。
公道200マイル時代、300Km/h超え市販車が生産され…ビギナー個人でも所有できる時代。
いま…風に親しむ時代へのオマージュのように、彼等は再誕した。
HONDAのホークやSUZUKIのGSXなど旧いツイン・エンジンから、こぞってマルチシリンダー化。
高性能~高出力へと人間の訴求するままに競い合い、メカニズムはレースからのフィードバックどころかレーサーそのものになっていた。
現在、環境問題と需要低下でもたらされたのは、機構は発達しているものの~過去の道のりに似ている。
250クラスは、ツインやシングル。 アンダーパワーだが燃費指向、パイプフレーム全盛?。
(それは昭和の話では?)
あきらかに縮小している市場、世界の情勢と下降する経済。
より趣味性の高い二輪のカテゴリーは、懐古と超性能化に特化しています。
乗りやすさ…万人向け?。 バイク→自らの限界に挑戦する姿勢(アスリートのように)は過去の遺物。
いや?、これからじゃないでしょうか挑戦の火蓋をあけるのは。
ペチミスト(悲観論者)は、触れなければよいだけ。
”鬱”など微塵も許さない~こちら側に傍観の席などありません。
かつての900Z1…ナナハンZ2は、空冷DOHC2バルブの魂。
しかし、次第に競争力を失いつつある時代、新たなフラッグシップが提案されました。
KAWASAKIのエンブレムは硬派?から~私のような長閑なライダーまで幅広く受け入れる懐をもつ。
900Ninjaが誕生した頃、”マジックナイン”とは排気量差を覆す運動性とパワーこそ魅力。
主流の1100や1000に対し、908㏄の排気量。
まだ30歳だった「山田浩平さん」が設計した名機のエンジン。
水冷4バルブ、カムチェーンはクランクの左に配したコンパクトなエンジン設計。
高圧縮、熱対策に注がれた叡智は天啓。
すべてが「画期的」な性能であり、疾走りに関しても同社のモデルに較べ115psに。
フロント16インチは空理力にも貢献、軽量化した機体とパワーの相乗効果。
…遂に世界最速級の”Z は誕生しました。
モンテレー空港で行われたジャーナリスト参加デモランで、P・W・グレアソンのライドにより
怒涛のゼロヨン10,9秒を叩き出したそうです!。
テストコースの周回路ならば最高速は250Km/hに到達する異次元のバイク。
1㍑あたり127ps、パワーウェイトレシオは2kg/ps を切る実力。
いまでは平凡な印象ですが、当時は猛ショック(期待あるゆえに)!。
革新は「ニンジャイズム」から。
Gpz1100や750ターボのような機体も魅力的でしたが、ラフなアクセル操作ではリアが滑り出しそう。
900Ninjaは、当時のインプレでも駆動輪への優しいパワー特性が絶賛されています。
とにかくスムーズ!特筆すべき好感度を表すなら、ノーマルは荒々しさとは無縁のフィール。
これは私が乗っていた国内仕様の最終型の熟成ぶりからだけでなく、発売当初からの基本。
昔を知らない私などには、レプリカやリッターモンスターの非日常的スペックよりも穏やかさ。
暇があれば、ガレージで眺めながら…遠征を夢見る理想のツアラー(ZX900A12)。
レザーパンツはやめて、ジーンズで乗るのが私流です。
(整備しやすい~メインスタンド装備が嬉しい)
おそらく、大先輩の諸兄諸氏は~そんな生やさしいものじゃないというはず。
それほど最終国内仕様は穏やかでスムーズ。 いきなり私が乗れるくらいですから。
鈴鹿8耐で戦い、全国にチューンド・Ninjaは星の数。
”KAWASAKI 900” … ザッパー神話に終わりはありません。
神戸の夜に棲む魔獣… 深夜の裏六甲…阪奈の下り、名神高速、環状線は鋼馬のステージ。
ハイウェイ・クルーザー巨艦ぞろいのKAWASAKI
なにより旅とアメリカが似合うバイクがNinjaではないでしょうか。
休日のマルホランドでバトル、ウエストコーストを疾走!。
Travelling bring any amount of mirascles.
名車の系譜…再び点火