重要文化財 『東京駅』 がリニューアルしました。



手前のおじさんが、スケッチしてらっしゃる絵がお見事すぎて・・・・


スマホ片手に写真を撮る~自分が恥ずかしく思えました。



開業は1914年ですが、当時は・・・こうして絵に描く人々は多かったことでしょうね。








背後霊?や蜃気楼のように周囲のビルが~違和感あるような景観です。



今回の大改装で復活した赤レンガ駅舎は・・・八角形の屋根から立派なドーム造りに変身!。



それぞれを連絡する建物構造は、2階建てから3階建てを増設しました。



100年前の姿が復元されて、大時計も数字からギリシャ数字に変わっています。



こうして刷新された外観は、欧州にある伝統的な建築のように・・・存在感が強まりましたね。





上左で停車するクルマ~センチュリー(TOYOTA)も”世紀”の意味?。






丸の内は、昔は繁華街から離れたお堅い?地域でした。


東海道本線、東北本線、中央本線を繋いでくれる中央停車場を建設することになりました。


(品川、新宿、上野といった~各駅は延長され、「0㎞ポスト」 東京駅でまとまるのです。)




この頃、日本は日露戦争に参戦した時代。


ロシアに歴史的な戦勝を果たした我が国は、意気揚々と世界に対し文明国を誇れる駅舎を計画。



「安土桃山城」も~顔負けの豪奢で華麗な欧米に匹敵する明治のステーション造り。


東京駅も新橋~神田までの3キロメートルに及ぶ高架線も赤レンガで出来ています。



この赤レンガは、埼玉県深谷市から産出した土のレンガなのですよ。







         


プロジェクトに抜擢された、東京帝国大学工科大学学長  「辰野金吾さん」が設計した東京駅。


建坪9545㎡  全長330m  意欲的な洋式建築の堂々とした駅舎は、あらためてお見事!。


高層建築だらけの丸の内でも異彩を放つ?明治の駅舎は、最新の免振装置が基盤を成します。


地上の駅舎を動かさずに地下の基礎を強化したのですが?


100年前の工法で打ち込んだ約1万本の松ノ木の杭が発見されました。


関東大震災や東京大空襲の火災、数々の地震にも耐えた基礎工事の知恵には驚かされます。





内部から仰いだドーム天井構造。


諸外国~アメリカの摩天楼の工法に習うコンクリート製を嫌う?辰野さんが選択したのは、


鉄骨とレンガを中心としながら耐久性にも気を配った丈夫な建築なのでした。


明治の意匠の赤レンガは・・・現代ではレトロで優しい癒しの駅。





「アントニオガウディさん」のサグラダファミリアが、未来にも融合する建築デザインであるような。


いつまでも・・・メトロポリス東京の”ZERO-POST”として永く愛されることでしょう。








今回最大の見ものは内部の高さ28メートルの特徴的なドームなのですが・・・・


翼を広げた鷲の彫像、八角形の隅々にレイアウトされた干支の動物達が見えます。


レリーフには剣や兜などのモチーフがあり、謹みと和の心を再現。


高層建築を見慣れた私達にも新鮮な印象を放っていますね。



皆さんのご先祖様もご覧になった方がいたはず。








グラスエリアも柔らかな午後の陽光を効果的に採光しています。



実は~電気に依存しなかった時代のモダンな建物は、とてもエコなお手本になる構造なのです。









東京駅も 23代目駅長「梅原康義さん」の時代になりました。


列車に乗るより~見学に寄った人々のほうが多いくらいです。


久々に~明るいニュースだったかな?.


写真撮影には上方にレンズを向けるから、見学者が見分けやすいですね。


そういえば・・・私も似たようなもの(笑)。





最新の機能で近代化された構内を歩きながら・・・懐かしい人の顔が瞼に浮かぶ。



誰にもある、東京駅のイメージ、思い出、懐かしい時代の息吹。



この街を訪れる人々を見守ってきた旧く新しい駅。






いまも変わらぬ国民の鉄道・・・クロスオーバーする交通の大動脈。



夢も涙も飲み込んで・・・今日も生き抜く日本人を励まし~出迎えてきた東京駅。










電車 写真集へと~つづく 新幹線