何度かじぇいそるさんの強盗の話を聞き直して思った事は
だいぶ昔の事でこのブログにも書いてあると思いますがソウルのタクシーの出来事です。
…
昔の記事を読み返してみましたがその項目に辿り付かなかったので思い出しながら書いてみます。
その日は朝の帰国便に乗るために宿を取っていなかったのか?
夜に宿をチェックアウトしたのか?
夜からセブンラックの江北ミレニアムヒルトン店で頑張っていたのですが
持ってきたタネ銭をほぼ逝かれて、帰りの交通費と食事代くらいしか残っていなかったと思います。
当時はJALのラウンジ(大韓航空運営)を使えるプライオリティは持っていなくて食事代は残していました。
昨夜ゲームを始める前に確認したら金浦空港行きの連絡バスはないとの事ではなからタクシーの予定だったと思います。
ゲーム終了後4時頃か?
セブンラックのフロントに預けた荷物を持って(ショルダーバックひとつ当時は持ち物が少なかった)
ヒルトンの玄関を出るとまだ夜の暗さが街の大半を覆っていました。
タクシーの運転手が何人かいて「どこまでいくの」「空港までだっらだう安くいくよ」と各々が声を掛けて来ました。
その内の一人に立ち止まって「空港まで行きたいんだけど」と話すと長距離だということでか別の運転手が
「俺が先に声を掛けたんだ…」とか言って割り込んできました。
「今、俺が話しているんだ」と今話していた運転手が反論します。
その直後どちらちもなく掴み合いになって周りにいた運転手数人が止めに入ります。
おうおう、ソウルというかこれが韓国人なのか…と驚きました。
これでは話にならないなぁ…と思っていると
少し離れたカジノの入り口に近いところにいた運転手が声を掛けて来ました。
「空港まで行きますよ」と
ではお願いします。と運転手に付いてちょっと離れたところのタクシーまで歩いて行きました。
あとで思えばホテルの本来のタクシーの止めるスペースから若干外に止めていたようです、
「あれ?」
運転手が乗り込んだその白いタクシーは何か違います。
それでも疲れと早く空港に行きたいのと先ほどのケンカを始めた運転手が来ても面倒なので乗りました。
乗ってしまいました。
乗ったのですが、やはり今までソウルで乗ったタクシーと感じが違います。
特に気になったのはメーターです。
付いていますがそのメーターから出ている配線の処理がいい加減で
こんな状態のタクシーを日本国内はもちろん韓国でも見た事がありません。
運転手は金額は忘れましたが「*万ウオン」で行くよと言って来ました。
しかし、今まで乗った金額より明らかに高いのです。
この時、このタクシーにしたのは失敗だったと思いました。
「メーターでお願いします」と話すと金額を下げました。
「メーターでいくより安いから」との事。
それでも
「高くてもメーターでお願いします」と話すと更に値段が下がります。
私は「メーターでお願いします」を繰り返します。
最後は「いくらだったらいいの?」と…。
これは失敗ではなくてダメなやつだ…と思って「降ります」というと車はゆっくり動き出しました。
「あっ、」何かわからないが本当にダメなやつだ!緊張が全身を走ります。
何とかしなくては…とドアノブに手を掛けますがドアのカギは外れず開きません。
「チャイルドロックを掛けられている!!」
これは大変な事になりました。頭の中に電気が走ります。
もう一刻の猶予もありません。
何か方法が無いのか…幸い窓は手回しのタイプで回りました。
それが分かった瞬間もう動いていました。
窓を開けてカバンを持ってトムクルーズよろしく窓から飛び出して
道路に落ちました。
「降ります」と言ってから道路に落ちるまで10秒あるかないかだと思います。
もっと早かったかもしれません。
立ち上がってホテルの玄関へ向けて走りだします。
その直後車が止まった音がしてドアが開いて運転手が降りて来て何か言っていますがもう振り向く事は出来ません。
走ってホテルの中へ飛び込みました。
ホテルの中ではボーイを探して日本語の堪能なスタッフにとりついでもらい事のやりとりを簡単に話して
「安心出来るタクシーをお願いしたい」趣旨を話したところ
玄関前に止まっているタクシーの運転手に取り次いでくれて無事「メーター」で空港へ向かう事が出来ました。
こんな事があったのを思い出しました。
じぇいそるさん達の乗ったタクシーはチャイルドロック機構がそもそも無い車だったのか?
ロックされていなくて良かったですね。
改めて海外へ出るときは気を付けたいと思いました。
※チャイルドロック
車が走行中に子供がドアをいたずらし開けて転落や他の車両などに危害を加えないようにドアの鍵を外しても
内側から開けられないようにする機能。
(チャイルドシート登場以前は自動車内で子供はシートベルトをしていなかったので転落の危険性が大きかった)
一般にはドアの車体に接する面にスイッチが付いていてドアを開けた状態で操作をするので走行中には変更出来ない。
4ドアのパトロールカーの後部座席にはこの機能を持たせたものが多いと思われ護送中の犯人などの逃亡を防ぐのにも使われている。