前回は酸素とエネルギーについて男女別に考えてみました。


今回は、血液🩸



血液は常に弱アルカリ性に保たれています。

PH 7を中性として 1に近づくほど酸性に傾き

10に近づくほどアルカリ性に傾きます。


どちらに傾きすぎるのも病的であり7.4くらいの弱アルカリ性に保たれるのがベストなのです。


そして、それを保とうとする機能が体にはたくさん備わっています。


酸性に傾く=水素イオンの増加と覚えても大丈夫です。


私達は生活をしている間、常に酸性に傾こうとする力が働きます。


例えば、食事🍽

砂糖や肉食、ファストフード中心の酸性食品を取りすぎると血液が酸性に傾きます。


食事回数が多かったり、常に何かを食べている(間食)状態だとマクロファージという免疫細胞が多く出て食片などを食べるので異物に対してのマクロファージの量が減る→免疫力が落ちるとも言われています。



そして、前回も話したストレス。

ストレスを感じると交換神経優位になり、血液がドロドロになると言いましたよね?


これは赤血球同士でくっつくために水素イオンを分離させます。

その水素イオンは血液に放たれるので、酸性に傾くのです。

水素イオンの増加=酸性に傾く


つまり血液ドロドロ状態は酸性に傾いていると言えます。



通常は、この日頃の酸性化に対して、腎臓や肺などを使いph7.4に保たれています。


しかし現代日本において食生活の欧米化や仕事でのストレスは深く根付いてしまっています。


少し前にアルカリ水というのがブームになりましたよね?

酸性に傾いた血液をアルカリ性食品で調整しましょうというものです。


アルカリ性食品とは

豆類・わかめ・野菜・漬物・りんごなどで、

クエン酸もアルカリ性です。←ややこしい笑



なぜ血液が酸性になると良くないのか、

まず精子は酸性にとても弱く、膣内に入った精子は大抵ここで死にます。

(膣は清潔に保つために強い酸性に傾いてる)


男性側は射精時にカウパー腺からアルカリ性の液体を精子に混ぜて発射します。(精子を守るため)


女性側は性的興奮を感じると、子宮頸管からアルカリ性の液体を出し精子が子宮に届くのをサポートします。



もちろんこの2つのアルカリ性液は血液から作られるものです。

この液体の質の低下も不妊の原因と言えるでしょう。





不妊治療をされている方は定期的に血液検査をすると思うのですが、


FSHというホルモンが脳から血液に乗って卵巣に届き、卵胞を育てます。

FSHが卵胞によく染み渡ることで流産しにくい混乱のないDNAを作る事ができます。


そして、FSHが届いた事をしらせるホルモンE2が卵巣から脳へ届き、FSHが止まります。


そして排卵後、黄体化した卵胞からP4という体温を上げて妊娠しやすくするホルモンが出てきて、高温期に入ります。


つまり、よくいわれるD3、生理3日目のE2値が高ければちゃんとFSHが卵胞に届いたサインになります。


逆にFSHの値が高いと、卵胞に届いてない事を示しているのでE2値は上がりません。




なぜ届かないのか…


ホルモンは血液に乗っていきますので血流が悪ければ届きません。

血液というのはみなさんがイメージしているように勢いよくは流れていません。



特に末端ではゴロゴロと転がるようにゆっくりと流れて、時には止まったりします。



卵巣周囲の血流が悪いと上手くホルモンが届かずFSHが届かないのです。


骨盤はカップのような形状をしているので古い血が溜まりやすい


古い血は酸素量も少なく冷たい血です。

これが卵巣周りに溜まってしまうと新しい栄養豊富な血が届かないのです。



つまり、卵巣周りの血流不全が不妊の原因の一つとも言えるでしょう。



酸性に傾いた血液はドロドロしているので、そもそもドロドロする理由は血を止める為の体の防衛本能…🩸

ストレスを感じると血流が悪くなるのは当然なのです。



#4で酸素の話をしました。ここでは血液の影響を話しましたが、話が繋がってきましたか?



次回は体温について…


つづく