🌺神の国🌺へ
バリ・ヒンドゥーの特徴として、バリ島の各村には必ず3つの寺院があります。
世界創造の神「ブラフマ」、生命を維持する神「ヴィシュヌ」、破壊の神「シヴァ」がそれぞれ祀られおり、これらを合わせて三身一体と言います。
さらにこの3つの神には妻がいて、ブラウマ神の妻、女神サラスワティは学問と智恵・財産と幸運・芸術をつかさどり、ヴィシュヌ神の妻、女神スリはバリ独自の稲の女神、シヴァ神の妻、女神ドゥルガーは神々の怒りの光から誕生した戦いの女神であり、これら6人の神は絶対神サンヒャン・ウディ・ワサ(すべてを内包する万有神)に属すとされています。
また、インドネシアの国章であり、国営航空会社の名前にも由来するガルーダはバリ・ヒンドゥーの神話に登場する巨大な鷲で、ヴィシュヌ神を背中に乗せた天の象徴でもあります。
バリ・ヒンドゥーでは、すべての物事は善と悪、生と死といった形で必ず相反し、それらのバランスが維持され共存することで世界が成り立つとされています。この考え方を「二元論」とも言います。またバリ・ヒンドゥーでは高い場所に神がいるとされており、バリ島最高峰のアグン山は神々の座として崇められています。