ルーラーを亡き者にしようとランサーを送り込む赤の陣営。対して黒の陣営はセイバーを派遣してその企みを阻止し、ルーラーを抱き込もうとします。しかしルーラーは中立の立場を崩そうとしません。
一方、黒の陣営ではホムンクルスのうちの1体が脱走を図り、それをライダーが保護。この脱走は物語にどんな影響を与えるのだろうか?
《赤のランサー》
真名はインドの大叙事詩『マハーバーラタ』に登場する英雄カルナ。クル王の妻クンティーが結婚前に生んだ太陽神スーリヤの子供で、『マハーバーラタ』の主人公・パーンダヴァ5兄弟の異父兄弟にあたります。よって生まれも、戦士としての才能も文句のつけようがありませんが、生まれてすぐに母に捨てられ、下層階級の夫婦に拾われて育ったため、主人公サイドからは常に身分の卑しい男と見なされて相手にされず、苦渋を飲みながら成長した経緯があります。このためカルナは血を分けた兄弟たち(特にアルジュナ)を敵視し、最後まで彼らと戦い続け、同じ道を歩むことはありませんでした。
この物語の背景には厳しい身分制度(カースト制度)からなる階層社会があります。インド人は古代より各階層の身分とその行動を規定し、それ以外の行動を厳しく制限してきました。また誰もが自分の身分からから抜け出すことが出来ないので、どの身分に生まれたかでその後の人生が決まってしまいます。
カルナが実は王族の出身であるにもかかわらず、育ての親が下層出身者であったことで、人生を大きく左右されてしまった点がまさにそれを反映しています。いわば、彼が戦い続けたのはパーンダヴァの姿を借りたカースト制度そのものだと言ってもいいでしょう。
そこで実際にカースト制度で人生を制限され苦しんできた人々は、カルナの苦悩と闘争の物語に深く共感するわけで、インド文化圏では現代でもパーンダヴァ5兄弟を上回る高い人気を誇っています。
ということで、『マハーバーラタ』の英雄がついに『Fate』に登場です。以前から『マハーバーラタ』を読み漁っていた人間としては嬉しい限り♪^^ しかしカルナを登場させることで両陣営のパワーバランスが崩れないか心配になります。基本的にインド神話の英雄は高い攻撃力を誇っていますが、カルナの場合はそれだけでなく防御が鉄壁で、ジークフリートやアキレウスのような弱点がないので、黒の陣営がカルナを倒せるのか心配になります。第3話ではカルナと黒のセイバー・ジークフリートの戦いは互角という感じでしたが、どうなることやら。
ちなみに戦闘描写は今作も頑張ってはいますが、やはりufo tableには及ばない印象です。さすがにUBWのアーチャーとランサーの戦闘と比べるのは可哀想ですが、カルナとジークフリードの戦闘が爆発のエフェクト重視だったので、もう少しガリガリと武器を交わしてほしいと思いました^^
《その他の登場人物》
それ以外で注目は黒のライダー・アストルフォでしょう。可愛いというのもありますが、素直で真っすぐなのが良いです。そして言動が楽しい(^^♪ 次回予告は爆笑でした( *´艸`)
彼はおバカキャラらしいですが、保護したホムンクルスをケイローンの部屋に連れて行ったのは冴えていましたね。ケイローンはギリシア神話の英雄を育てた賢者で、それこそ赤ちゃんの時から面倒を見た英雄もいるので、ホムンクルスを隠すにはうってつけのサーヴァント。アストルフォはホムンクルスとどんな関係を築くのでしょうか?
一方、獅子劫とモードレッドが身を隠していたのはカタコンベ(地下の共同墓地)。実にネクロマンサーらしい選択ですが、モードレッドの扱いは相変わらず上手いうほかないです。というかモードレッドがちょろいだけかもしれませんけど( *´艸`) 何にしても仲がいい2人に2828します(*ノωノ)
気になるのはシロウ・コトミネですね。いきなりルーラーを狙うとは何を企んでいるのやら? 底知れない不気味さを感じずにいられません。今後の動向が気がかりです。