夜が終わる気配に

まだ心がついていけない

静けさは優しいけど

時々こわくなるね


深く息を吸いこんで

確かめた鼓動さえ

誰かになりかけた

私の影をなぞるだけ


触れられないものばかり

大事にしてしまうのは

壊れたと気づかずに

抱きしめた記憶があるから


朝より前の光

誰のものでもない時間

眠る街の奥で

ただ揺れてる音がある


声を出せば消えそうで

でも黙れば苦しくて

名前を呼ぶ代わりに

まばたきだけ重ねた


足りないものの形なんて

いつもあとから分かる

それでもここにいることが

今は 全てだと思えた


朝より前の光

まだ始まっていない未来

輪郭もないまま

それでも 手を伸ばしていた