どの本、この本、ぜ~んぶページを開くたび感動に包まれますが、この本においてはある意味初めて「衝撃」を受けた本です。
作者は、ガブリエル・バンサン・・・ベルギーはブリュッセルの生まれ。
ブリュッセルの美術学校で絵画を学び、この本は彼女の鉛筆デッサンによる処女作だそうです。
後日紹介させて頂く、「セレスティーヌのクリスマス」では、繊細な水彩画を見せてくれます。
この本に「言葉」はありません。
最初から最後までデッサンのみです。
しかし、その見事なデッサンからは言葉以上の「言葉」が伝わってきます。
文章の無い本ですから、「読み聞かせ」には・・?と思ったのですが、「世界にはこんな本もあるよ」と
子供たちに見せてあげたら、本当に目を輝かせて見てくれました。
おとなでは気の付かなかった書き込みにも気が付いてくれました。
この犬、「アンジュール」は家族の乗った車から外に捨てられます。(ひどい!その車には子供らしき人物も書き込まれていますが、その光景を見た子供は将来どんなおとなになるのでしょう・・)
当然、アンジュールは死に物狂いで追っかけます!・・・が、かなう術がありません。
未知の浜辺、街をさまよい歩きます。
犬の表情の見事なデッサンに、心を打たれます。
このアンジュールにハッピーエンドは訪れるのでしょうか・・・。
文章の一切無い本にここまで衝撃を受けてのは初めてでした。
文章が無い分、本を開くたびインスピレーションが変化します。
子供さんがおひとりで読まれても、また、親御さんがセリフを考えて読んであげるのもいいでしょう・・。
とにかく「見事!」の一言に尽きます。
ブックローン出版
ISBN4-89238-957-9 C8798 P1340E

