　先週、周辺の畑が猿の群れに荒らされました。

昨年から様子を見ていて、近所の方と話した感触では、下記のように、被害は限定的と思っていました。

猪：５月のタケノコ、7月上旬に地面の掘り返し。

　　以降はほとんど被害なし

鹿：新芽の食害、通年で樹皮の食害

猿：７月に群れが１度巡回、単独被害が数回

　ところが昨日、２度目の猿の群れの襲撃があり、

その方から、スイカ、カボチャが被害にあったと連絡を受けました。目撃した様子では、猿がスイカを食べながら、糞をして皮を捨てていき、私の圃場へ柵を超えて入っていたそうです。

夕方、確認に行くと、

道路にヘルメットのようなスイカの皮と糞。

一見、防風ネットも防鳥ネットも破られた様子はありませんでしたが、中を確認すると、色づいたブルーベリーは、一つも残っていませんでした。

7月10日のブログに載せた、完熟を待っていたブライトウェルは、綺麗に取られました。

　ラビットアイ系の収穫を見極めるため、週末まで収穫を見送ったモンゴメリー、アラパハ、オースチンは完食。

さらに、未完熟のバルドウィン、T-100、ティフブルーまで、少し着色した果実はすべて完食でした。

渋かったと思います。

　最も痛手は、５年生樹のバルドウィンの主軸を折られたこととです。

まだ幼木ですので、来年以降に着果数を増やす予定でしたが、この被害で本格的な収穫が１年遅れることになります。

　鳥獣害はリスクアセスメントの重要課題として、

植樹前に高さ２ｍの鹿、猪用の防獣柵と、

その上に猿除けの電柵を設置して、

その内側に防鳥ネットを設置しておりました。

　反省点は、電柵を夜間のみ通電していたことです。冷静に考えれば、猿は昼間に活動するので、

常時通電していなければ効果がありません。

　想定外だったことは、防鳥ネットの上を猿が歩いた痕跡があったことです。動物が歩けるほどの安定感はないと思いましたが、天井に糞が載っているのを見て、破れなかった丈夫さにホットした反面、

外側の防獣柵で侵入を止めることの重要性を思い知りました。

　防鳥ネット内へは、どこから侵入したのか調べると、地面に固定していた防鳥ネットの杭が持上げられて、隙間が空いています。おそらく、防鳥ネットの上を歩き、たわませることで、地面に固定していた側面を引き上げたようです。

　野生動物による果樹の被害は、一過性ではなく、

来年の収穫に影響があることを知りました。

猿の被害