ゼファオス~アラカンライダー~ -8ページ目

ゼファオス~アラカンライダー~

ゼファーな日々とバリオスな日々とたまに仕事の日々

ある日

オジぃさんっぽい方が

バスに乗ってきました


コミュニティバスなので

特に割り引きのない方は

一律料金200円となります


「え…と、なんぼ払うんかいな」


と、お顔を拝見すると

80歳ぐらいの印象です

75歳以上は100円です

本来なら証明できるモノが必要ですが


「100円でいいんちゃうかな?」

そう答えると

小銭入れから500円玉と100円玉を

一枚づつ出しました


後は5円玉とか1円玉のようです

「100円でえぇんけ?前は500円払ったと思うけど…」

「500円なんて料金ないからな…おいちゃん年いくつよ?」

「68…」

「あー…じゃあ200円な、お釣り渡すから、そっちの500円くれる?」

そう言って釣り銭不足なのに

300円渡しました


随分老けた68やな…

そう思った時

近くに座ってたおいちゃんが

「ワシも68や、同じやの」

このおいちゃんも老けた感じやから

そんなモンなんかな…


「あ、ちゃうな…64や」

「なんでやねん、ボク今度65になるんやで、同級生には見えへんわ」


その時

「ワシは昭和12年生まれやさけの…」

「12年って…今年昭和100年とかやったから、おいちゃん88やんか!」

「え…」

「え、ちゃうねん!もう金返せんで!サバ読み過ぎやろ」





「あ、ワシやっぱり68やな」

「アンタ68?ワシと同じやな」

「だから違うって…」


もはや年齢より

家に帰れるのか心配になってきました