土曜日
私服でバスに乗って来たミキちゃんです
黙って乗り込んで来たかと思うと
たまたま空いていた運転席の後ろに座り
運転席背もたれの
わずかな隙間から顔を覗かせて

「留年してん」
と、ボソッと言いました
「ほれみぃ!遊び過ぎやねん」
「やろ?ミキもさすがに反省したわ」
「ワロてんで」
「モッカイ1年からやるねんで、あと3年バスに乗るからヨロシク〜」
「3年で済めば良いけどな」
「ソレ以上はヤだ…」
「ま、マジメに学校行きゃえーだけの話やん」
「そやねん、ミキ頭はいいねん」
「いや、知らんけど」
「あー疲れた」
と、言って
頭を伏せて横になろうとする彼女
「貞子みたいになってんで」
そう言うと、そのままの姿勢で
「あ、それ悪口…」
「まぁ、学校やめんで良かった、心配したわ…」
「って、なんでオレが心配せなアカンねん!」
「お父さんみたいやな!」
「こんな娘要らんわ!」
「ゴメン、おじいちゃんやった」
「うっさいわ!」
「ふぁー…」(←あくび)
「こらこら、人の話を聞け」
「え?なんて?」
「いや、なんもない…」
「なんもないんかよ」
「めんどくさいねん」
「そんなトコも可愛いやろ?」
「はいはい…」
「はいは一回、こらも一回」
「聞こえてんやないかい」
と、こんな感じの彼女は
更に3年間
マジメに学校行けるんでしょうか?