逃避したかった現実 | ゼファオス~アラカンライダー~

ゼファオス~アラカンライダー~

ゼファーな日々とバリオスな日々とたまに仕事の日々

それは久しぶりに出勤時に

見事に晴れてるであろう

日の出前


オレンジ色のビーナスベルトを見た朝



きっと今日は良い日になると思いこんでました



6時過ぎに街を出る1本目の仕事


折り返し点手前に立ってる常連オバさん

Nさんです

老犬にはちょっと苦手なタイプ


「街行くん?ちょっと待っててな、終点まで行ってくるから」

「なんでや!もう乗っておくんや!金払ったらえーんやろ!」

あー…なんか腹痛くなってきた

やっぱ苦手やわ…


しかしゴチャゴチャ面倒くさいので

乗せて折り返し点まで


しかし…マジ腹痛い…

「コーヒー買って飲もかな」

「はい、どーぞ」

「老犬くんのはないよ」

「いーよ、ボク要らんよ」


コーヒー飲むより、コーヒー汁が出るかも


「そや、化粧しとかんと…」

「うん、しとき、オレちょっとシッコしとく」

そう言って

彼女が筆みたいなんで眉毛いじり出したので

草むらに入って…

アカン!シッコしたらケツ筋も緩んでヤバそう…


その時でした

筆持った彼女が

「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」


なんやねん!

耳なし芳一かアンタ!


結局なんも出さず

復路を走ります


復路の終点は役場です

しかし、その手前にトイレがあるので

利用者全員降りたらトイレに直行します


しかし…

「Nちゃん、ドコ行くん?」

「役場やで」

「え?まだ開いてないよ、何しに行くん?」

「町長に文句言いに行くんや!」

「あ、そ…会えたら良いね…」


そうして一旦役場まで送り

トイレに急行です


けっこうヤバい状態に陥ってます


慌ててトイレに入り

強引に鍵かけて腰を下ろしてすぐ


ピー!

ヤカンの沸騰合図のような音を出すケツ


しかし

あれ?ミが出てない


パパからもらったクラリネットのように

ミが出ない

なんなら汁も出ない


代わりにニラ臭い匂いが…

フッ、俺は危険な匂いがする男だゼ


しかし、今までのガマンは何だったのだ…

ムダなガマンをしたもんだ


いや、でもせっかくなので

大なり小なり出せないものか


その問いに

大いなりは縮んだままだった(←便座が冷たい)


もうよい、バスの時間だ…

そう思って出ようとしたら


か、鍵が開かない…

なんか強引に閉めたのが

何かを挟んだのか曲がって閉めたのか


このままでは

危険な匂いをまとった男になってしまう


具多っ!(←ぐおおっと読む、ぐおおっと読むが具は出てない)

今度は爪先が裏返るぐらい

強引に鍵をあけ


数分の遅延でバスを走らせました