朝の通学に乗ってきた
中学生のミキちゃんです
「なぁ聞いて、ミキ最近年下に人気あるねん」
「えーやん」
「もっとフツーにモテたいねん」
「年下にあのオバはんキライやわ、って言われるよりえーやん」
「そやけど…もっと可愛くなりたいわ」
「なんでや?」
「それってミキは可愛くないって言うてんねんな?フツー今でも可愛いよ、とか言うんちゃうん」
「考えすぎやな」
「ミキのいとこはカワイイのに」
「ミキもカワイイって」
「遅いねん!そのいとこ、病院めっちゃキライやねん」
「んなモン好きなヤツおらんやろ…あ、おったわ」
「誰?」
「オッチャンの娘、子供の頃歯医者好きやった」
「ミキ、歯医者行った事ないわ」
「ウソやろ?」
「虫歯ないもん」
「そもそも生え変わってんか?」
「失礼やな、何回も生え変わってるわ」
「アンタはサメか?」
「え?何回も生え変わるんちゃうの?」
「一回だけや」
「ミキ何回もやで」
「何本もの間違いやな」
「あ、そういう事か…」
「サメとかは4回生え変わる」
「羨ましいなぁ」
「どこがやねん」
なんで4回って思い込んでたのかは分かりませんが
後で調べたら何度も生え変わるそうなので
老犬はウソを教えちゃいました
「あ、親知らずは抜いてないのか?」
「ミキないで」
「そりゃケッコーやな」
「親知らずって、なんで親知らずって言うんやろな、なんか親不孝な名前やわ」
「さぁ?親も気付かんぐらい奥にあるからじゃないか」
「あ、そういう事?親不孝じゃなくて良かった、試験に出るかな?」
「出るかぁ!いや、乳歯と永久歯は出るかも」
これも後で調べたらら
寿命の短かった昔は、親知らずが出てくる頃には親は亡くなってたからだそうなので
また老犬はウソを教えちゃいました
ってより
彼女の考えの方が近かったようです