今回のエアコンの工事をしてくれたのは30歳くらいの1人の若いお兄ちゃん。
大学生のときに原付バイクに乗っていて車と正面衝突し、今も右半身のあちらこちらにボルトが入っているらしい。
ひょんなきっかけでこのような話になった。
生死をさまよったが何とか生還。
しかし、一時は22年間の記憶を全て失い、運動機能が著しく低下して、ほとんど動けなくなった。
そこからリハビリを行なっていくうちに記憶を取り戻し、運動機能も徐々に回復したんだそうな。
エアコンの室外機を、一人で抱えて運ぶ今の姿からはそんな大怪我は想像もできない。
ただ、異常な程の汗はその影響があるのだろうか。
一度は無くした命、生かされていることに感謝して頑張っていると聞いて感動した。
昼食を食べる時間も惜しんで働いているそうで、工事後に差し上げた冷たいコーラも、「大好きです」と嬉しそうに受け取ったが、その場で飲むことなく持って帰った。
きっと、次の工事先までの車中で飲むのでしょう。
初対面だけど、身体に気をつけて頑張ってほしいと心から思わせられる好青年でした。
話は変わりますが、この青年に対し、エレベーターで文句を言ったマンション住人の名物お婆さんがいます。
そんな重い物を一度にエレベーターに乗せたらエレベーターが傷むと言ったんだそうな。
それだけで言い足りなかったのか、わざわざ私の部屋まで文句を言いに来られました。
「エレベーターは大事に使わんと。」
お婆ちゃん、気持ちは分かるけど、冷蔵庫なんかの方がもっと重いし、そもそも人間の方が重い(制限重量600kgで9人)。
マンションを大事に思ってくれるのはありがたいけど、そんなこと言うてたら引越しできなくなりますよ。