帰敬式受式者の集い

こちらは、広島市南区の善通寺（浄土真宗本願寺派）のお知らせ「はぐくみ」のブログ版です。

善通寺は、どなたさまも温かく迎え入れる、みんなのお寺です。

初めての方も、お気軽にどうぞ。

寺報の編集は、お寺も坊さんも大嫌いだった事務員が担当です。

今年も12月に、広島別院で行われる帰敬式に参加される方がおられます。

また、10月11日の京都旅行で帰敬式を受ける方も多くいらっしゃいます。

帰敬式とは、阿弥陀如来・親鸞聖人の御前で浄土真宗の門徒としての自覚をあらたにし、お念仏申す日暮を送ることを誓う、私たちにとって最も大切な儀式です。

この帰敬式を受式され、仏弟子となった方には本願寺住職（ご門主さま）より法名が授与されます。

帰敬式を受式し、共にお念仏を喜ぶ人生を歩みましょう。

帰敬式は、

仏さまと一緒の人生を歩むという自覚を対外的に示す人生でもっとも大切な日。

新しい人生のスタート。

法名をもらう式と、勘違いしておられる方がおられます。

そうではありません。

ある帰敬式を受けた方が、お友達に言われたそうです。

「法名は、葬式の時にもらえば無料だから、帰敬式を受けるとお金を取られるから、バカバカしい」

「帰敬式はお金の無駄」

そう言われた人は、何も言い返せずに、悲しかったそうです。

それなら、結婚式だってお金の無駄です。

役所で婚姻届に書いて出すのは無料だし、結婚式なんてしなくても、結婚できるんですから。

成人式も一緒ですよ。

法律で定める年齢に達すれば成人式をしなくても成人なんだから、成人式も無駄だってことになります。

それを言うなら、葬儀も。

手続きして焼けば良いだけなので、葬式だっていらないということになります。

ですが、やってもやらなくても、同じではないから、結婚式も成人式も葬式もするのでしょう。

結婚式は、していない夫婦よりも離婚率が低いというデータがあるし、葬儀も、死を受け止め悲しみから日常を取り戻すために必要な儀式です。

また、対外的にも結婚した、成人した、亡くなったという事実を知らせ、自覚を持つための、通過儀礼（人生儀礼）です。

帰敬式も、人生儀礼の１つ。

これから、新しい人生が始まるのです。

善通寺では、帰敬式を受式された方をお祝いしたり、法名の意味などを説明したり、他の人の法名を知り、法名で呼び合ったりできる場を用意します。

美味しいものを食べて、みんなと語り合う、プレミアムな時間になればと思っています。

他のお寺では、帰敬式受式者の集いと呼んでいるようですが、善通寺では、何にしましょうか？

12月の帰敬式が終わってから、4月の花まつりの頃に予定しております。

「帰敬式を受けたことが、無駄だったと思いたくない」

と言われていましたが、いや、そう思わせてはいけないんです。

浄土真宗本願寺派
香雲山善通寺

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