私の記憶が
塗り替えられていく

そんな不思議な体験中


今まで
色をなくしていた
モノクロな私の人生

それがね

まるで
私の心に虹がかかり
その虹から
さまざまな色が
降ってきて

私の人生が
色を取り戻していく


それは
止まっていた時間が
動き出すような感覚でもあるの


それと同時に

私が母から
大切にされていた記憶が
ものすごい勢いで
思い出される



確かに母からは
酷い言葉を浴びせられた
叩かれたり
ひっぱられたりしたこともあった

母は
私の気持ちを受け止める術を知らなかった

だけど
当時の母ができる
精一杯の愛は注いでくれていた

私は
母に
自分の気持ちを受け止めてほしかったし
可愛がってほしかったので

母が思う
母なりの愛を受け取ることは
出来なかった

でも
今ならわかる
母なりの愛


私は
確かに
母に愛されていた