銭種.com -14ページ目
幼稚園に通っていた頃の記憶。
最古から数えて2番目か3番目の記憶。
それは、道草を食った記憶だ。

幼稚園には歩いて通っていて、
通園の道の途中に大木の切株があって、
そこで怪獣ごっこだか秘密基地ごっこだか、
今となっては定かではないのだけれど、
そんな遊びに夢中になってしまって、
幼稚園に遅刻したのだ。

先生に叱られて、部屋の隅に立たされた。
幼稚園児を立たせるか、普通?
と今では思うのだけれど、
当時の幼稚園の先生は厳しかったのだろう。
本当に、立たされた記憶があるのだ。

先生には、感謝しなければいけない。
あの恥ずかしい思いがあるからこそ、
僕は時間には厳しくなれた気がする。
今の僕は、遅刻なんか絶対しない
用心深さを備えているし、
人を待たせるのも嫌いだからいつも待つ。

こんなふうになれたのは、
幼稚園児を立たせて叱ってくれた、
先生のおかげだと思う。
叱るほうだって、勇気が要ったはずなのだ。
それをしてくれた先生に、今は感謝している。

あれから50年。
僕は道草だらけの人生を
送っているのかもしれないけれど、
それはそれで僕の性分だから仕方ない。

 


(Facebookページ「目高の滝登り」より)