最古から数えて2番目か3番目の記憶。
それは、道草を食った記憶だ。
幼稚園には歩いて通っていて、
通園の道の途中に大木の切株があって、
そこで怪獣ごっこだか秘密基地ごっこだか、
今となっては定かではないのだけれど、
そんな遊びに夢中になってしまって、
幼稚園に遅刻したのだ。
先生に叱られて、部屋の隅に立たされた。
幼稚園児を立たせるか、普通?
と今では思うのだけれど、
当時の幼稚園の先生は厳しかったのだろう。
本当に、立たされた記憶があるのだ。
先生には、感謝しなければいけない。
あの恥ずかしい思いがあるからこそ、
僕は時間には厳しくなれた気がする。
今の僕は、遅刻なんか絶対しない
用心深さを備えているし、
人を待たせるのも嫌いだからいつも待つ。
こんなふうになれたのは、
幼稚園児を立たせて叱ってくれた、
先生のおかげだと思う。
叱るほうだって、勇気が要ったはずなのだ。
それをしてくれた先生に、今は感謝している。
あれから50年。
僕は道草だらけの人生を
送っているのかもしれないけれど、
それはそれで僕の性分だから仕方ない。
(Facebookページ「目高の滝登り」より)