読書の秋はまだまだ続くよー。

ども、ぜんちゃんでーす。


さて、11月二作目もしっかり書いていきましょ。



木内一裕 著 『キッド』


夜中に山中で地面を掘ってるところから始まる、というとんでもないスタートの『キッド』。

まさかのスタートから状況説明が始まります。
二十歳という若さで祖父から受け継いだビリヤード場のオーナーを勤めるキイチ、彼が主人公。
そこでまさかの近隣のぼや騒ぎでお店の1/3が焦げちゃったところから彼の災難は始まります。

次から次へと舞い込む災難、しかしなぜかすべてのことに真っ向勝負で挑むキイチ、なんでだよー!と、バカじゃん!と思いながら読み進めていきます。

リフォームを頼んだ元先輩に裏切られてお金を持ち逃げされ、彼を追う途中に近所のタバコ屋さんの娘から連絡があって駆けつけたらそこには刺殺体。
その刺殺体は訳あってやくざに追われてたらしく今度はそのヤクザに追われ、捕まえるために店は燃やされ、まんまと捕まり…。

までは最悪のシナリオ。

しかしキイチ、よくわからん根拠のない自信だけを手に奔走するのです。
軽犯罪犯しつつも、いつ死んでもおかしくない状態から、ピンチをチャンスに変えていくのです。

こーゆー人を世の中ではこういう気がします。
不死身のラッキーボーイ。
めげない、負けない、なんでも強気、凄いよほんとに。

読んでて気持ちよかった、ざまぁみろ、なんて言葉が出てきちゃいそうになりましたよ、何度も。


いやまじでなかなかの爽快感、疾走感、絶望からの希望の連続。
忙しいのよ頭が、目が、とにかく心が!
うっかりすると簡単に置いていかれる、結構マジで。

すごく楽しかったし、なぜか元気になれる作品でした。


あたしもめげない、負けない、頑張らなきゃ!














★ZEN★