いかりのにがさまた青さ
 四月の気層のひかりの底を  
唾し はぎしりゆききする 

おれはひとりの修羅なのだ
 (風景はなみだにゆすれ) 

(まことのことばはここになく修羅のなみだはつちにふる) 

「春と修羅」宮沢賢治 より一部抜粋

  お隣さんの負の遺産が半年以上かかってやっと終わりました。 一応謝罪してくれましたが,以降も同じような仕事の仕方は変わらず。 この件は相手側にも同じような方がいて,関係部署の方々まで引っ張り出す大騒動なのに「自分が何を発注したか、言ったかなんて覚えてないえー」等々と平然と嘯くので、最後はもう電話で話をするのも辛く
 ・・。とまぁ,こう書くと「また自分に都合のいい様にばかり!」という天からの声が聴こえてきそうですチューでも本当に,最後のほうはもう、かあちゃんは息も絶え絶えでした。 

 お隣さんのこと、坊ちゃんのこと,不妊治療を諦めかけている、弱い、弱い自分のこと。怒るのは本当に自分の内側が灼ける様で辛く,打開の術を持たない未熟さをつきつけられるばかりです。 
そんなときは,冒頭のフレーズを呟いて,ぼんやり空を見上げます。 
『…修羅なんじゃ、しょうがないよなー』
つくづく、自分に甘い。

 大好きな宮沢賢治先生は,きっともっと大きな‥社会とか時代とかに向き合っての怒りだったのかもだけど。 
小さな私も,涙を土に降らせてやっていきます。